楢崎智亜野口啓代に続くのは?クライミング五輪代表がかかる選考の行方

楢崎智亜
楢崎智亜

写真:西村尚己/アフロスポーツ

2020年の東京五輪で初めて正式種目に採用されたスポーツクライミング。制限時間内での完登した"回数"を競うボルダリング、 "高さ"を競うリード、"速さ"を競うスピードと3つの種目があり、五輪ではこれらを複合したコンバインド方式で争われるハードな競技だ。

五輪に出場できる選手は世界で男女各20名。開催国の出場枠も有する日本勢は、最初の選考大会となった「IFSCクライミング世界選手権2019」(8月11日~21日開催)で、男子では楢崎智亜(※「崎」は正しくは「立さき」)、女子では野口啓代が、まず1枠目を獲得。残る2枠目は、来年にかけての選考レースで内定選手を決めるとされていたが、ここにきて代表選考を巡り、混乱が起こっている。

野口啓代

強豪国である日本ではハイレベルな代表争いが展開。東京・八王子で開催された8月の「世界選手権」では、男子コンバインド決勝に楢崎のほか、弟の楢崎明智、藤井快、原田海、女子コンバインド決勝でも野口のほか、野中生萌、伊藤ふたば、森秋彩と、男女とも4選手がファイナリストに進出するという激戦が繰り広げられた。五輪出場条件である7位以内には、男子では優勝した楢崎のほかに4位の原田が、女子では準優勝した野口のほかに5位の野中がそれぞれランクイン。その結果を受けて、日本人最上位の楢崎、野口の両名が内定を決めたという経緯があった。

そして、"2枠目"の行方を占う選考大会として注目されていたのが、11月28日(木)~12月1日(日)に開催される「IFSC クライミング オリンピック予選 2019」だ。ところが、国際スポーツクライミング連盟(IFSC)の五輪認定選手のリスト上には、楢崎、野口のほかに、「世界選手権」で2番手に入った原田と野中の名前も記載されるという事態が生じている。

今回の五輪出場枠の選考を巡る日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)の見解は、同協会の公式サイトでも発表(11月1日付)されているが、従来の選考基準では、今回の「オリンピック予選」や来年の「アジア選手権」で出場枠を獲得した選手も選考対象に含まれていた。世界の強豪が集う「オリンピック予選」で6位以内に入れば、その可能性はまだ残されている――はずだったのだが、果たしてその行方はいかに...?

藤井快
伊藤ふたば

男女コンバインド決勝の模様がJ SPORTSで生放送される「オリンピック予選」には、都内のスポーツジムに務める"会社員クライマー"で、アジア選手権のリード3連覇という偉業を成し遂げたばかりの藤井や、14歳9ヶ月でのジャパンカップ優勝という史上最年少記録を持つ伊藤といったトップクラスの実力を持つ選手が出場予定だ。選考基準を巡る動きに注目しながら、この厳しい状況と心理状態の中で戦う選手たちの雄姿を見守っていきたい。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

IFSC クライミング オリンピック予選 2019
男子コンバインド決勝『トゥールーズ(フランス)』 (2019/11/30 トゥールーズ, フランス) 生中継
放送日時:2019年12月1日(日)2:40~
チャンネル:J SPORTS 1
女子コンバインド決勝『トゥールーズ(フランス)』 (2019/11/30 トゥールーズ, フランス) 生中継
放送日時:2019年12月1日(日)21:40~
チャンネル:J SPORTS 3
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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