ロシアの天才3人娘、コストルナヤトゥルソワシェルバコワに注目!

(写真左より)トゥルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ ※「ロシアフィギュアスケート選手権2019」より
(写真左より)トゥルソワ、シェルバコワ、コストルナヤ ※「ロシアフィギュアスケート選手権2019」より

写真:TASS/アフロ

平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワが、まさかの最下位に沈んだ今季のGPファイナル。群雄割拠...まさに"新時代の到来"とも言えるフィギュアスケートの女子シングルにおいて、目覚ましい活躍を見せたのが、アリョーナ・コストルナヤ、アレクサンドラ・トゥルソワ、アンナ・シェルバコワの3人だ。

今季シニアデビューを果たしたロシア出身の3人の天才少女たち。GPシリーズ第1戦のアメリカ大会から第6戦のNHK杯まで、全ての優勝を分け合った3人は、GPファイナルでもその実力を遺憾無く発揮。紀平梨花選手ら4位以下を大きく突き放すポイント差で、3人が表彰台を独占。その圧倒的な実力を見せつけた。

ファイナルで3位に入ったのは、3人の中でも屈指の4回転ジャンパーであるトゥルソワ。そのジャンプ力から"ロシアのロケット"とも言われる彼女は、GP第2戦カナダ大会のフリープログラムでは4回転ジャンプ4回という構成に挑み、女子選手として初めて技術点100点超えの166.62点という世界新を樹立した。GPファイナルではさらなる高みを目指し、計5回の4回転ジャンプを取り入れた演技構成に挑戦。惜しくも自身の記録更新には至らなかったものの、男子でも最高難度のプログラムだっただけに、そのスキルの高さは随一といえる。

ファイナル2位のシェルバコワもまた4回転ジャンパーであり、シニアの女子選手として初めて最高難度の4回転ルッツを成功させた選手。GP第1戦アメリカ大会では4回転ルッツと3回転トゥループのコンビ、そして単独の4回転ルッツを決める偉業を成し遂げると、GPファイナルでも4回転ルッツを決め、フリープログラムでは1位となる得点を叩き出した。また、演技同様、最も話題を集めたのが、スピンしながらの劇的な"衣装チェンジ"。可憐な青から"火の鳥"を模した真っ赤な衣装への早替えは、彼女の美貌を一層引き立てていた。

そして、GPファイナルで表彰台の頂点に立ったのがコストルナヤだ。1歳年上の16歳とはいえ、まだあどけなさが残る2人と比べて、早くも大人な雰囲気を漂わせている彼女。体こそ小さいものの、長い腕を美しく使い、切れ目のない滑らかな演技を持ち味としている。トリプルアクセルを得意とし、GPファイナルでは8回の3回転ジャンプをミスなく完遂した圧巻の演技を披露。ショートプログラムとの合計点では歴代最高となる247.59点を記録した。3人の中では唯一、4回転ジャンプを持っていないが、抜きん出た表現力こそコストルナヤの武器なのだ。

「ISU欧州フィギュアスケート選手権2019」では2位だったザギトワ選手(写真左)

写真:ロイター/アフロ

劇的な世代交代が進むロシア女子フィギュア勢。彼女たちが一堂に集結する「ロシアフィギュアスケート選手権2020」が12月26(木)~29日(日)に開催。J SPORTS 4では、男女シングル、ペア、アイスダンス、エキシビションまで全種目・全滑走が生中継される。実は昨年もジュニア選手でありながら、シェルバコワ、トゥルソワ、コストルナヤの順で表彰台を独占したこの大会。今年も彼女たちがトップを占めるのか、はたまた新たなジュニア選手が台頭してくるのか...。入れ替わりが激しいロシアフィギュア界だけに今回の結果も楽しみだ。

また、2020年1月22日(水)~25日(木)には「ISU欧州フィギュアスケート選手権2020」が開催され、こちらもJ SPORTS 4にて全種目中継(男女シングルは生中継)される。3月の世界選手権に向け、欧州の各選手にとって重要な大会になるためこちらも見逃せない。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

ロシアフィギュアスケート選手権2020
放送日時:2019年12月26(木)16:00~
ISU欧州フィギュアスケート選手権2020
放送日時:2020年1月22日(水)19:30~
チャンネル:J SPORTS 4
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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