宮里藍が自身のスランプを脱した"VISION54"を駆使し、次世代育成に取り組む理由

日本の女子選手として42年ぶりにメジャータイトルを獲得した渋野日向子選手を筆頭に、若手黄金世代の活躍に注目が集まる中、ジュニア世代の育成に目を向けているのが、若き"レジェンド"と言える宮里藍だ。

引退から2年――かつて宮里自身がスランプに陥った際に、脱却するきっかけとなったメソッド"VISION54"を駆使したプロジェクト「宮里藍インビテーショナル」を始動。そのラウンドの模様や事前練習、VISION54のレッスン会の裏側に密着したドキュメンタリー「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」が、テレ朝チャンネル2にて放送される。自らの"想い"を込めて伝えたいと、一部ナレーションにも初挑戦した今作で、プロジェクトの目的や、追い風が吹く現在の女子ゴルフ界への独自の見解を語ってくれた。

「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」
「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」

――「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」では、初体験となるナレーションにも挑戦されていますね。

「経験がなかったので、やはり緊張しました。声出しのタイミングの取り方とか、勝手がわからなくて...。それでも、今回の『宮里藍インビテーショナル』に懸ける想いが強かったし、それを直接伝えたかったので、手応えはありました。それに、エンディングの部分は台本ではなく、自分の言葉をそのまま使ってもらったんです。番組を見てくれた人に、そんな私の想いが伝わればいいですね」

――引退後に、「宮里藍インビテーショナル」を始動させたのはなぜですか?

「ゴルフはメンタルスポーツと言われながら、必ずしもメンタル面が重要視されていません。フィジカルに関してはここ5年くらいで情報も増え、トレーニング方法も変化してきましたが、メンタルコーチをつける選手はほとんどいない...。私の経験からも、その重要性を無視することはできないし、本当に強い選手が育っていくためには極めて重要だと感じます。メンタルトレーニングとは少し違いますが、私がスランプを脱するきっかけとなった『VISION54』もメンタルを重視していて、このツールを広めたかった...それが、『宮里藍インビテーショナル』の出発点でもありました」

「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」
「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」

――ジュニア世代の選手たちに『VISION54』を伝えたいと思われたのはどうしてですか?

「そこがまさにポイントなのですが、ゴルフ界では高校卒業後の18歳でプロになることがトレンドになっています。高校からプロになり、生活も環境も一変するなかで、戸惑ってうまく成長できない選手も多い。今は選手の入れ替わりが激しいので、自分をしっかり持ち、ゴルフ場の外でも自分のスタンスをしっかり発信できるような選手が増えてほしいと思います。そのためには、15~17歳の時期がとても大事。『VISION54』が彼女たちの成長のきっかけになればいいなと思って、『宮里藍インビテーショナル』にも取り入れることにしました」

「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」

――渋野選手や畑岡奈紗選手といった若手選手たちの活躍ぶりはどのように見ていますか?

「アメリカツアーと比較しても日本の若手の層は厚いですし、大いに楽しみですね。その一方で、彼女たちは世界に積極的に打って出ることが求められる世代。渋野選手もアメリカツアー挑戦を公言していますが、五輪種目になったことで、世界ランクを維持することがより重要になりました」

――これから彼女たちがさらに飛躍するには、何が課題になりますか?

「五輪出場に必要な世界ランク15位以内という条件は、非常に高いハードルです。日本にいるとポイント加算が厳しいので、どのタイミングでアメリカに行くのか、その決断が非常に難しい。そういう意味でも、私は、なるべく早く海外のメジャー大会を経験してほしいと思います。コースのバリエーションも日本とは段違いですから。私の経験からも、海外のメジャー大会は大きく自己成長できる場になるので、どんどん挑戦してもらいたいですね」

――最後に、この番組をどんな人たちに見てもらいたいですか?

「『VISION54』は、ゴルフのスキルアップのために役立つだけでなく、人間力を養うことにもつながっていると私は思います。例えば、番組の後半に、ご両親に向けて選手たちとの接し方について語っている場面が登場しますが、特に多感なこの世代というのは、親子関係が複雑で難しいもの。子を持つ親世代の方々にとって、親子のコミュニケーションのヒントも多く込められていると思うので、ゴルフ経験の有無を問わずに多くの方々に見てほしいですね」

「第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY ~私が伝えたかったモノ~」

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

第1回 宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY
~私が伝えたかったモノ~
放送日時:2020年2月29日(土)18:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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