巨人・吉川尚輝、2度目の値千金のサヨナラ打で「スカパー!サヨナラ賞」を初受賞

セ・リーグ 読売ジャイアンツ 吉川尚輝選手が、9月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

吉川尚選手は、9月22日東京ドームで行われた対広島東洋カープ14回戦、9回表同点に追いつかれた直後、9 回裏2死3塁の場面で右前打を放ち、緊迫した接戦を制した。

読売・菅野投手の開幕12連勝をかけた試合は、8回が終わり4対3と読売が優勢。このままリードを守りたい読売は、守護神デラロサ投手に全てを託した。しかし9回表1死1塁の場面、広島・松山選手が左前打を放ち、走者の曽根選手が一気にホームへ生還。菅野投手の開幕12連勝は次回へ持ち越しとなった。

同点で迎えた9回裏2死1塁、バッターは9月1日東京ドームでもサヨナラ打を放った吉川尚選手。何とかチャンスメイクを図りたい読売は、広島・フランスア投手の牽制悪送球により2死3塁の場面を迎える。願ってもないチャンスを手にした吉川尚選手は、カウント1-1からの3球目を捉え、打球はライト前へ。今月2度目となる値千金のサヨナラ打となった。読売からのスカパー!サヨナラ賞受賞は、2019年8月度の石川選手以来となり、吉川尚選手は初の受賞となった。

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします。
「この賞は、素直に嬉しく思っています」

――サヨナラを決めた打席、どういう気持ちで打席に入りましたか?
「みんなが繋いでくれた場面だったので、なんとか...なんでもいいのでヒットになれという気持ちで打席に立ちました。思い切って打席に入ることができたので、最高の結果に繋がってよかったかなと思います」

――サヨナラ打を打った時、チームメイトが迎え入れに来てくれた時の感想は?
「初めてのサヨナラ打でしたし、すごく嬉しかったです。なかなかない経験でもありますし、素直に嬉しかったです」

――ここ2年、怪我などで苦しい思いをされてきましたが、今年はシーズン終盤で優勝まであと一歩というところまで1軍で活躍し続けていらっしゃいます。心境はいかがですか?
「去年はチームに貢献できなかったですし、今年は開幕からずっと『やってやるぞという気持ち』で臨んでいました。マジック点灯して、今はリーグ優勝を目指して一日一日を無駄にせずに全力で戦うことを意識してやっています」

――優勝までのラストスパートをどういうプレーでチームを引っ張っていきたいですか?
「一番を打たせていただいているので、出塁して、得点に繋がるようにしたいです。守備でチームを盛り上げられればと思っています」

――チャンスがあれば「挑戦したい」または「できれば避けたい」、どちらのタイプですか?
「得点圏で回ってきたら、『打ちたい』って気持ちは絶対ありますし、なんとか点に絡めば最高ですので、チャンスを後ろに繋ぐという気持ちで打席に入っています」

――打席に入る時、気持ちの落ち着かせ方だったり、スイッチの入れ方などはありますか?
「しっかり頭の中で整理しつつ、『来たボールをしっかり打ってやるぞ』という気持ちで(打席に)入るようにしています」

――2本目のサヨナラ打はたくさんの観客に見守られる中で打たれましたが、観客の歓声はどのように受け止めましたか?
「みんなマスクをしているので声は通りにくい状況でしたが、拍手の音がいつも以上にすごく大きかったです。周りを見た時も、コロナでなかなか球場に足を運べない中、球場で応援をしてくださる観客の前でサヨナラを打てたことはすごく嬉しく思っています」

――試合前にモチベーションを上げるために聴く音楽などありますか?

「よくロッカーでは、音楽を聴くんですけど、気持ちを高ぶらせるためにHIP-HOPの曲を聴いています」

――好きなアーティストや芸能人の方はいますか?
「たくさん好きなアーティストはいるんですけど、難しいな...(笑)登場曲にも使わせていただいてるアーティストの寿君とellow Bucksさんなどです」

――最近、野球でとても感動したことはありますか?
「今年の開幕戦で逆転ツーランを打てたことが印象に残っています」

――好きな球場はありますか?
「東京ドームが一番好きです。やっぱり本拠地ですし、涼しいですし、時間もありますし...守りやすいです!」

――ファンの皆さんへ向けて一言
「(今シーズンは)無観客の試合から始まって、今はたくさんのファンの皆様が足を運んでくださっている中で、こういうサヨナラでしたり、試合ができるのは、すごく力になりますし、これからも引き続き僕たちは頑張りたいと思います」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

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