高橋周平、プロ入り初のサヨナラ弾!中日で4年ぶりの「スカパー!サヨナラ賞」受賞

セ・リーグ 中日ドラゴンズ 高橋周平選手が、10・11月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

高橋選手は、10月15日ナゴヤドームで行われた対阪神タイガース21回戦、1点ビハインドで迎えた9 回裏2死2・3塁の場面で左翼ポール際へ劇的な逆転3ランホームランを放ち、Aクラス入りを激しく争うチームの戦いに勝利をもたらす、大きな一打となった。

スポーツニッポン新聞社提供

4連勝と絶好調をキープする中日は、8回表に1点差とされてなおも続く2死2・3塁の場面、阪神・原口選手によるセンターへのタイムリーヒットで逆転を許してしまう。このまま試合終了となれば6回終了時にリードしていた場合の連勝記録(31連勝中)が途絶える中、迎えた9回裏、中日は京田選手の四球、遠藤選手の左前安打で連続出塁し、相手チームの失策が絡み、2死2・3塁と逆転サヨナラのチャンスを作る。ここで打席に向かうは主将の高橋選手。カウント1-1からの3球目、阪神の守護神スアレス投手が投じた159km/hの直球を振り抜き、打球はレフト左翼ポール際へ突き刺さった。高橋選手は、プロ9年目で初のサヨナラ打となった。

中日からのスカパー!サヨナラ賞受賞は、2016年3、4月度の杉山選手以来となり4年振り。

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします。
「素直に、このような賞をもらえて嬉しいです」

――試合後のヒーローインタビューでは"あまり打席のことは覚えていない"と話されていましたが、今振り返るとどのようなことが思い出されますか?
「負けている状態だったので、一か八かというか。"打てなくても、まぁいっか"という訳ではないですけど、結構吹っ切れたというか。あんまり"どうしよう"という風には考えてはいなかった打席でした」

――考えを取っ払って思い切って振っていこう、というような打席だったということですか?
「あの場面だったら普通はヒットを打つことを考えるんですけど、球が速いピッチャーということもあり、まっすぐ一本しか狙っていなかったので、ホームランになったのかなと思います」

――あまり気にされてないかもしれませんが、振り切った打球がレフトに延びていましたが?
「そうですね、アレを引っ張ってホームランを打てたら最高なんですけど、まだまだそんなレベルじゃないと思います。あそこだから(フェンスに)入ったのかなと思います」

――当時はチームも連勝中でAクラス入りに向けてという雰囲気でしたが、珍しくリリーフ陣が打たれてビハインドでした。何か頭に浮かんでいたことはありますか?
「ピッチャー陣の連勝記録というのは、僕も頭の中にあって...逆転されてしまって、守っているときは(連勝記録が)止まってしまうのかなって思ったんですけど。ピッチャーの人たちには、いつも頑張ってもらっているので、何とかそこで連勝を延ばせたのは良かったんじゃないかなって思います」

――高橋選手、個人の記録で言いますと今シーズンはキャリアハイの3割5厘となりましたが、この数字はどう見ていらっしゃいますか?
「ギリギリだったんですけど、目標でもありましたし、これを続けていけるようにやらなきゃいけないかなと思います」

――今年の打撃成績は何が良かったですか?
「あまり好不調がなかったので、コンスタントには打てていたんですけど、最後の最後で"3割"っていう目標を意識し過ぎてしまって、自分のバッティングができなくなった時がありました。けど、それまではあまり好不調がなかったのが良かったかなと思います」

――安定して好不調の波を抑えるために普段から心がけていることはありますか?
「一打席、一打席、同じ気持ちで入るようにしています」

――チームが8年ぶりにAクラスに入って、キャプテンとしてはどう思っていますか?
「Aクラスには入れたんですけど、一番の目標である優勝はできなかったんで、Aクラスで満足していてはいけないと思いますし、来年こそは全員で優勝したいなと思います」

――来シーズンに繋がる課題などは見つかったでしょうか?
「僕らは野手なので、もう少し点をとってあげなきゃ、という風には思いましたね」

――来シーズンに向けて、チームと個人、それぞれ目標を一つずつ教えていただけますか?
「チームとしては優勝して、個人としては毎年そうですけど、何か一つでもタイトルを獲れるようにやっていきたいのと、やっぱり個人としても優勝が一番の目標であるので、それに繋がるような活躍したいと思います」

――サヨナラ賞は獲りました。次はどのタイトルが欲しいでしょうか?
「ないですね(笑)目標っていうか、夢はホームラン王です。頑張ります」

――今シーズンを振り返ってみて、100点満点でご自身に点数をつけるとしたら何点になりますか?
「80点くらいじゃないですかね。理由は、優勝できなかったからです。100点が優勝、2位が90点、3位が80点です」

――今シーズン、野球で感激したことはありますか?
「無観客で始まり...お客さんが最初に入った日、(観客が)いるのといないのとでは全然違うな、と思いました。応援もない中、あれだけの拍手でもちょっと緊張っていうか、気が引き締まるというか。そういう気持ちはあったので、お客さんが入ってなんぼの世界だなと思いました。大勢のお客さんの前で歓声を浴びて、野球をやれていた幸せを考えさせられました」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「今年はこういった状況の中で、なかなか球場にも足を運べない中、テレビの前で応援してくださって本当にありがとうございます。また、このような感動や夢を与えられるように頑張っていきたいなと思います」

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※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

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