今回の全豪優勝でグランドスラム4回目の優勝を飾り、女子テニス界の"新女王"を印象付けた大坂なおみ。その優勝を記念し、WOWOWアンバサダーの伊達公子、WOWOWテニス解説でおなじみの坂本正秀、そしてテニスに造詣の深い俳優の工藤阿須加を迎えた特別番組「みんなで語る!『大坂なおみ全豪優勝』」の(緊急開催!みんなで語ろう「大坂なおみ全豪優勝」の再編集版)が、2月27日(土)にWOWOWプライムで放送。大坂からのコメントも到着している。
――4度目のグランドスラム優勝ですが、今の気持ちは?
「とても嬉しいです。夢のようです」
――試合を振り返って。素晴らしいスタートから、ブレイディ選手が追い付いてきて、1stセット4オール、0-30になりました。その時の心境を覚えていますか?
「よく覚えています。1ポイント1ポイント戦い、もっと良い展開にしなければと考えて戦い、あのような結果になりました」
――今大会、メンタルが強くなったなと感じました。
「いろいろと以前より改善できたと思います。リターンも良くなって、反撃できる力も付けられたと感じます」
――チームの力を感じましたが、どのようなところがプラスになっていますか?
「居心地の良い、家族のようなチームです。お互いが強く信頼をして、精神的なバリアもなく、よく話し合いができていると思います。試合前にも話し合いをし、気持ちを落ち着けることができています」
――今年はこれからどのように戦っていきたいですか?
「波を作らないように、常に力を出していけるように心がけたいです。全仏、ウィンブルドンに焦点を合わせたいですし、もちろんオリンピックでも活躍したいです」
また伊達からも、大坂の今大会での戦いぶりや今後への期待を込めたコメントも届いている。
――決勝の印象は?
「とにかく強かったのと、決勝までの勝ち上がりも含めて、今大会は理想通りの勝ち方だったと思います。理想的なかたちで、強さを見せつけるかのように勝ったことが印象的でした」
――試合後、大坂選手は全仏、ウィンブルドンの優勝を目指すと話していたが、どのような印象ですか?
「ハードコートで4回のグランドスラムを優勝、反対に言うとハードコートでしか勝っていないとも言えますよね。去年私は、彼女が生涯グランドスラムを視野に入れて取り組むのか、タイトル数を重ねるために、得意なハードコートに絞って取り組むのか、ということを考えていた時があったんですが、ここまで来ると当然、生涯グランドスラムも視野に入れて戦っていると思います。そのためには、自分の弱点、これまで引き上げられていなかった部分をあげる必要がありますよね。今大会の戦いぶりを見て、今のチームがいれば、生涯グランドスラムにも挑んでいける、そんな可能性を感じています」
――"チーム力"というと、去年からの違いは?
「フィセッテさんは、選手の能力をうまく引きだすことができるコーチだと思いますが、正直最初は、大坂選手とはどうかみ合うのかなとイメージがつかなかったんです。そこで今、うまく回っている要因の一つは、(中村)豊さんの存在なのではないかなと思います。日本人の心とアメリカ人の心と、うまくバランスをとって彼女と接することができるということは、フィセッテさんにとっても、チーム全体にとってもプラスになっていると思います。大坂選手のチームには、プロフェッショナルな人たちが集っているからこそ、彼女も本当の意味でプロフェッショナルになってきているんだなという印象です」
――これから大坂選手がさらに強くなるために必要なポイントは?
「ハードコートの戦いぶりを見れば、負ける相手はもういないとも見えます。今回もセレナ相手ですら、力の差を見せつけたプレーだったというのは間違いないと思います。ただ、クレーなどの苦手なサーフェスに行ったら、そう簡単にはいかないと思うんです。本当の意味での彼女の強さが問われるのは、苦手なサーフェスで、彼女が今回のようなメンタルの強さを維持できるのか、というところだと思います。本人も当然自覚していて、チーム全員で挑んでいくことになるでしょう」
放送情報
みんなで語る!「大坂なおみ全豪優勝」
放送日時:2021年2月27日(土)20:00〜
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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