新女王への道を突き進む!大坂なおみ、グランドスラム連勝にかかる期待

錦織圭、大坂なおみ、バーティ、チチパス、ナダル、シフィオンテク、ジョコビッチ、ティーム
錦織圭、大坂なおみ、バーティ、チチパス、ナダル、シフィオンテク、ジョコビッチ、ティーム

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日程の延期はありながらも、昨年とは異なり例年通りの5月〜7月に開催されるテニスの「全仏オープン」と「ウィンブルドン」。このグランドスラムの2大会が立て続けに実施されるこの時期は、選手たちはもちろん、テニスファンにとっても寝る間を惜しむ日々が続き、嬉しい悲鳴が上がる。

WOWOWライブにて5月30日(日)〜6月13日(日)にかけて連日生中継される「全仏オープンテニス」は、2021シーズンのグランドスラム第2戦。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で秋開催となったが、今年は例年より約1週間遅れでの開催となる。その最大の特徴は会場であるローランギャロスの赤土のクレーコート。ハードコートやグラスコートに比べて球速が遅いのが特徴で、ラリー戦になりやすいため、技術はもちろん体力と精神力がものをいうよりタフな大会だ。

加えて、センターコートであるフィリップ・シャトリエには、大規模改修で開閉式の屋根と夜間用の照明が設置され、今大会から現地時間夜9時よりナイトセッションを実施するほか、同じく昨年に照明が設置されたアザーコートでも日没後も試合続行可能になった。"日没のため順延"がなくなり安定して試合が組めるようになった一方で、昼夜の寒暖差や深夜に及ぶ試合など、コンディション調整も重要な要素に加わり、これまで以上にタフさが求められる大会になる。

錦織圭、大坂なおみ、ナダル、フェデラー、ジョコビッチ、ハレプ、バーティ

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一方、「全仏オープンテニス」から約2週間後の6月28日(月)〜7月11日(日)にWOWOWライブにて連日生中継される「ウィンブルドンテニス」は、昨年、第2次世界大戦後初となる中止を余儀なくされたが、今回は観客の有無にかかわらず開催が決まった。2年ぶりということもあり、例年以上の注目を集めている。

世界最古のテニストーナメントで、白色のウェアの着用が義務付けられるといった独自のルールも多数導入されており、その伝統と格式の高さからグランドスラムの中でも別格と言われることもあるのが「ウィンブルドン」だ。

会場となるオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケ・クラブは、グランドスラム唯一の芝のコート。球速は早いがバウンドは低く、ボールがイレギュラーな動きをすることも多いため、サーブやネットプレーなど短い展開でいかに勝負できるかが鍵を握る。

そんな正反対とも言える2大会をテニスファンは心待ちにしているはずだが、熱い視線が注がれているのはやはり大坂なおみだろう。今季のグランドスラム第1戦目となった2月の「全豪オープンテニス」では、落としたセットは1つだけという圧倒的な強さで2年ぶり2度目の優勝を達成し、グランドスラムの連続優勝にも期待がかかっている。

これまで4度のグランドスラム優勝を成し遂げているハードコートに比べ、パワーを生かした強打の勢いが吸収されてしまう「全仏オープン」では、最高実績3回戦と結果を残せていない。昨年は全米制覇後でコンディション調整が間に合わないという理由で欠場をしている。

実に2年ぶりとなるクレーコートでの実戦となった先日の「マドリード・オープン」では、2回戦で世界ランキング20位の強敵カロリーナ・ムチョバに敗れたものの、強烈なサービスなど持ち前のパワフルなショットや粘りのあるプレイでセットを奪い返すなど可能性を感じさせた。

またウィンブルドンも過去は3回戦が最高と振るっていないが、抜きんでたパワーを持つ大坂にとって芝はむしろ有利。ファーストサーブの安定性を上げることができれば大きく化ける可能性のあるコートだ。

そもそも大坂はハードコートで育ってきたため、芝やクレーでの経験が少ないだけで、2019年には「メルセデス・カップ」「マドリード・オープン」「イタリア国際」でいずれも8強以上に進出している。ハードコートでもはや敵なしとも言える存在となっただけに、今後のクレーや芝の攻略に向け、この2大会は契機となるかもしれない。

大坂以外にも男子では、「全仏オープン」で過去に3度ベスト8に進出した実績を持ち、今大会での完全復活を狙う錦織圭や2017年から4連続で「全仏オープン」を制覇している"クレーキング"のラファエル・ナダルが14勝目を挙げ、グランドスラム最多優勝記録を更新するかにも注目だ。

「ウィンブルドンテニス」は、8月には40歳を迎える"芝の帝王"ロジャー・フェデラーや2019年覇者のノバク・ジョコビッチといった男子テニス界のトップに君臨する実力者はもちろん、世界ランキングトップ10の常連となりつつあるステファノス・チチパスやアレクサンダー・ズベレフら若手勢など、トップの選手たちが凌ぎを削りある。グランドスラム2大会で火花を散らす世界最高峰の戦いは見逃し厳禁だ。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

全仏オープンテニス
放送日時:2021年5月30日(土)17:45~
ウィンブルドンテニス
放送日時:2021年6月28日(月)18:45~
チャンネル:WOWOWライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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