テニスツアーが待望の再開!激動のシーズンを乗り越えた大坂なおみ錦織圭の動向は?

大坂なおみ、バーティ、ナダル、アンドレスク、ジョコビッチ Getty Images、錦織圭 写真:アフロ、スタジアム 写真:AP/アフロ

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中断されていたテニスツアーがついに再開!ATPツアーは8月14日(金)開幕のシティ・オープン(アメリカ※急遽中止が発表)から、WTAツアーは8月3日(月)開幕のパレルモ・オープン(イタリア)より再開される予定だ。一方グランドスラムも、ウィンブルドンは中止、全仏オープンは9月末開幕に延期と、異例の決断を迫られた中で、全米オープンは当初の予定通り8月31日(月)に開幕されることとなった。

WOWOWで連日生中継される全米オープンは、完全無観客での実施に加え、検査の徹底や関係者の人数制限など、万全の感染防止対策を取った上で運営される。ただし、参加選手の人数制限の観点から、男女シングルス、車いすの試合は例年通りに行なわれるものの、ダブルスはドロー数を縮小して行い、予選やミックスダブルス、ジュニア、レジェンド等は開催されないことが決まっている。

(写真左より)錦織圭、大坂なおみ

(C)Getty Images

■グランドスラム2連覇!大坂なおみのその後のシーズンの戦いぶりを振り返る

今大会の注目は、2018年に日本人初のグランドスラムシングルス制覇を成し遂げた大坂なおみだ。続く2019年の全豪オープンも制した彼女は、アジア勢では男女を通じて初の世界ランキング1位を達成。前年の全米オープンからの連続優勝となったが、グランドスラム初優勝からの連続優勝はジェニファー・カプリアティ以来18年ぶりで、史上6人目という快挙だった。

その後、メディアでも注目を浴びたサーシャ・バインの解任を皮切りに、コーチとの契約解消が相次ぎ、それと比例するように調子も低迷。2019年の全仏オープンは3回戦敗退、ウィンブルドンでは1回戦敗退と、思うような結果を残せない大会が続いた。

そして、4回戦敗退となった全米オープン後に、大坂の父親であるレオナルド・フランソワが臨時コーチを務めると、地元・大阪で開催された東レ パン・パシフィック・オープン、続くチャイナ・オープンで連続優勝。ところが、最終戦「WTAファイナルズ」では、右肩のケガにより第2戦以降を棄権し、まさに激動のシーズンをそのまま表すかのような締めくくりとなった。

そして、ウィム・フィセッテ新コーチを迎えて臨んだ2020年シーズン。ツアー中断前に行われた全豪オープンにおいて、3回戦で対戦した世界ランク67位で15歳のココ・ガウフにストレートで敗退するなど、世界ランクも10位にまで後退していた。その後、5ヶ月ものツアー休止期間に突入...トレーニングはままならなかったとはいえ、リフレッシュには十分すぎる時間だったはずだ。果たして、今回の中断は、大坂にどのような結果をもたらすのか?待ちに待ったテニスファンとしては、全米オープンのハードコートで彼女本来のパワフルなプレーを見せてもらえることを祈りたい。

■約1年ぶりの復帰に燃える錦織圭ら、全米オープンでの熱きプレーに注目!

また、2019年10月に右肘を手術し、実戦は約1年ぶりとなる錦織圭にも注目だ。錦織は今年6月頃から新コーチのマックス・ミルニーとの練習風景やジムトレーニングの様子を動画で公開しており、順調な回復ぶりを見せてファンを安心させている。

2019年には、全豪、全仏、ウィンブルドンと連続してベスト8に進出し、大きな期待を集めて全米オープンに挑んだものの、3回戦でアレックス・デミノーに苦杯を喫した。そんな経験やこれまでのキャリアを糧にして、1年ぶりの大舞台で錦織はどんなプレーを見せてくれるのか?勝敗の行方はもちろんながら、復帰への意欲に燃えている彼の全力プレーが早く見たい...それがファンの本音ではないだろうか。

新型コロナウイルスの猛威によって世界的な難局にある中で、再開されるテニスツアー。出場に慎重な姿勢を見せている選手が多いのも実情だ。異例の条件下での開催ではあるが、出場に踏み切った選手たちは最高のプレーでファンに感動と興奮を届けてくれることだろう。熱戦を制して、グランドスラムの栄冠を手にするのは果たして誰か?大坂、錦織ら日本人選手の活躍にも注目しながら、その熱戦の行方を見守りたい。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

テニスツアー再開!全米OP開幕!優勝で振り返る錦織圭・大坂なおみ、これまでの偉業
放送日時:2020年8月2日(日)17:00~ ※無料放送
全米オープンテニス
放送日時:2020年8月31日(月)23:50~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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