国枝慎吾錦織圭ら日本のトッププレイヤーが集結!正直な思いを語り合う特別対談も必見

日本が誇るトップテニスプレーヤーらが出演し、トークやエキシビションマッチなどを行なうスペシャルイベント「WOWOWテニスフェスティバル2021」。このイベントの模様が12月12日(日)にWOWOWプライムにて放送される。

2020年、「世界とつながり、テニスの未来を創る!」をテーマにWOWOW開局30周年記念番組として放送された「WOWOWテニスフェスティバル」。今年は、東京2020パラリンピックで金メダルを獲得した"世界のレジェンド"国枝慎吾や、東京2020パラリンピックで銀メダルに輝いた上地結衣らが中心となり、男女・車いす・健常を含めた日本を代表するトッププロたちによる独自のエキシビションマッチや特別対談がオンエアされる。

番組内で放送予定のスペシャル対談の収録が行なわれ、まずは国枝慎吾と錦織圭が登場。互いにテニスの実力を認め合う2人だが、プライベートではしばしばオンラインゲームで一緒にプレーをすることもあるそうで、ゲームの話になるとついつい夢中になってしまうひと幕も。そんなリラックスムードの中、トップアスリートの2人だからこそ理解し合える興味深い話の数々が飛び出した。

オリンピック・パラリンピックイヤーとなった今年を振り返る国枝。「昨年末から身体のコンディションが良くなくて、焦りもありました。地元・東京での大会は二度とないだろうし、この大会が自分自身のキャリアの集大成となると思っていましたから。そういう意味で精神的にはキツい1年だったなと思いますけど、でも実際に始まってみれば抱えていた不安がうそのようで。大会の終盤でも疲れを感じなくて、まるで20代に戻ったかのように元気いっぱいでしたね」とコメント。男子シングルス決勝で金メダルが決まった時に流した涙も「リオが終わってからの5年間、1度ならず何度でも厳しいなと思うことがたくさんあったので、そういう意味でも信じられないという気持ちが出た涙でしたね」

一方、世界王者のノバク・ジョコビッチに敗れ、惜しくもベスト4進出を逃した錦織は正直な思いを吐露した。「オリンピックが延期したことは僕にとっては幸運なことで。そのおかげで間に合ったんです。そして理由は分からないですが、オリンピックの1試合目で戦った瞬間に急に調子が上がってきて。すごい力が出たというのはありましたね。いい戦いができたという意味では満足もあるんですが、メダル争いの中でしか経験できないこともあるので、なんとかベスト4に入って、メダル争いをしたかったという思いはあります」

さらに「けが」についての話題になった時に「ちょっと質問していいですか?」と切り出した錦織が国枝に質問。「今、けがをしているんですけど、今回初めて、もしかしたら1、2年で辞めたくなるかもしれないという気持ちになったんです。これでもしまた1、2回手術が重なったりしたら"気持ちが折れるんじゃないか""もし辞めたくなったらどうしよう"と。でも今もテニスが好きだし、本気で辞めるかと言われると辞めないとは思うんで、このまま5、6年続ける可能性もあるんですが...。国枝さんは本気で辞めたいと思ったことはありますか?」

それに対して国枝は、しばしの黙考の後に「本気で辞めたいはないかな」とポツリ。自身の経験を振り返った。「でも難しいですよね。けがとの付き合い方は。自分も2回目の手術の時にうまくいかなくて。それはなかなかの絶望感で。とうとうその時が来たなと思ったけど、ちょうどその時に肘に負担のかからない方法を考えていて。痛かった時に試そうと考えていたことを試したら痛くなかった。でもそれは(ボールが)ネットにも届かないところからはじめないといけないという、テクニックの大幅な変更はあったけども。でもそれが駄目だった時はきっと僕は2016年、17年で引退していたと思う」

この日は今後の目標や世界で戦うために心がけていること、ベテランになって考えること、プライベートのリラックス方法など、その話題は多岐にわたり、興味深い対談となった。

別日には、都内スタジオで車いすテニスプレーヤーの上地結衣と、車いすバスケットボールプレーヤーの古澤拓也との対談収録が行なわれた。もともとは車いすバスケと並行して、車いすテニスもプレーしていたという古澤。東京オリンピック・パラリンピックの招致に合わせて、種目をひとつに絞るとなった時に、同世代の仲間たちと一緒に上を目指したいという思いから車いすバスケを選んだという。

上地はその頃から古澤のことを知っていたそうで、「バスケに行ったんやと思って、ちょっとさみしかった」と感じながらも、バスケットボールで活躍する古澤の姿を見て「小学生くらいから知っているので、あの時に比べて頼もしくなったなと思います」としみじみ。古澤も「結衣ちゃんのことは当時からスポーツ選手としてかっこいいなと思っていましたが、それは今も変わらない。あこがれの選手です」と続けた。

さらにパラリンピックで古澤たちは、車いすバスケットボール男子で銀メダルを獲得した。その活躍を上地は「バスケの勢いは本当にすごかったと思います。SNSを見ていても(話題が)どんどんあがってくるし、ファンクラブもできているし。なんかちょっと遠いところにいっちゃった気がします」と笑いながらコメント。一方の古澤も「僕たち車いすバスケットボール選手のSNSのフォロワーが増えたり、メッセージがきたりと、応援してくれる人が増えているんだなと。大会が終わってからも街で声をかけられる機会があって。少しうれしかったです」と、その広がりを実感している様子だった。

上地は今年の東京2020パラリンピックを振り返り、「まずは開催することになってすごくうれしかったですし、やるからには最高のパフォーマンスをしないといけない、準備をしないといけないと思い続けて、延期になった1年間を過ごしてきたので。本当に待ち遠しかったですよね」と述懐。女子シングルスで銀メダルという結果には「最終的な結果としては自分が目指していたところではなかったですが、今できることは全部やりきったかなというところで大会を終えることができました」と感じているという。

その後も競技の魅力、世界と戦う上で苦労しているポイント、将来の目標、さらにはプライベートの過ごし方など、お互いをよく知る同士ということで、終始、和やかな雰囲気の収録となった。これらの貴重な対談の模様は「WOWOWテニスフェスティバル2021」でチェックしたい。

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放送情報

WOWOWテニスフェスティバル2021
放送日時:2021年12月12日(日)16:00〜
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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