オリックス・T-岡田が「スカパー!サヨナラ賞」受賞!チームの快進撃や優勝への思いを語る

パ・リーグ オリックス・バファローズ T-岡田選手が、6月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

6月13日に京セラドーム大阪で行われた対広島東洋カープ3回戦。8対8で迎えた9回裏2死満塁の場面で、T-岡田選手が右前サヨナラ適時打を放ち、3時間39分の激闘に終止符を打った。

2対4と2点ビハインドの3回裏に吉田正選手、杉本選手、ロメロ選手の連続タイムリーなど、打者一巡の猛攻で6点を奪い一気に逆転。しかし9回表に3点差を追いつかれ、試合は8対8の同点に。嫌なムードに包まれていた9回裏だったが、3四球で 2死満塁のチャンスを作ると、最高の場面で打席には今季16年目のベテランT-岡田選手。カウント1-1からの3球目を鋭く振りぬくと打球は1、2塁間を抜けライト前へ。頼れる男のひと振りは自身11年ぶり、3度目のサヨナラ打となり、チームを6連勝(1引き分けを挟み)へと導いた。前日にセ・パ交流戦優勝を決めた好調なチームを象徴するような最後まで諦めない野球で、チームの交流戦最終戦を劇的なサヨナラ勝利で締めくくった。

T-岡田選手はスカパー!サヨナラ賞初受賞となる。

11年ぶりのサヨナラ打が受賞の決め手となったT-岡田選手

スポーツニッポン新聞社提供

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします
「素直にうれしいです」

――交流戦の最終戦を勝利で飾る一打となりましたが、あの場面を振り返っていかがですか?
「あの回が始まる時に、打順が回ってくるなら2アウト満塁やなーってイメージはしていたんです。正直、ロメロが決めてくれると思っていたんですけど、自分に回ってきて、開幕からずっと無失点だった栗林投手で、自分が決めるしかないっていう場面だったんで決めてやろうっていう気持ちで打席に立ちました」

――試合を決めた瞬間は、どういうお気持ちでしたか?
「ライトの選手がいつもより前にいたので、ライトゴロだけにはならないように全力で走ってたんですけど、駆け抜けてからちょっとホッとしたというか...あの感じは最高でしたね」

――サヨナラ打は、T-岡田選手にとって11年ぶりですが、特別な一打になりましたか?
「なかなか、そういう場面で打席が回ってきても決められない場面が多かったんですけど、久しぶりにいいところに打てたかなとは思いますね」

――栗林投手、22試合連続無失点中という事でしたが「なんとか失点させてやるぞ」という思いはありましたか?
「そこよりも、なんとか勝ちたいっていう気持ちの方が大きかったですね」

――現在、チームがここまで躍進できている理由をどうご覧になっていますか?
「本当につながりというか、チームという形になってきているのが一番かなと思います」

――去年までにはなかった形でしょうか?
「そうですね。雰囲気もいいですし、1番2番が塁に出て、3番4番がかえすっていう理想の形ができる試合が多いですし、そういうことが出来なくても下位が点につなげるであったり、投手陣が先発・中継ぎともに若い選手が多いですが、よく頑張ってくれていて、そういうバランスも取れてきているのかなと思います」

――若手選手から「自分がつらい時、Tさんが声をかけてくれる」とよく耳にするのですが、T-岡田選手がチームメイトと接する時に意識されることはありますか?
「そんな気の利いた言葉かけてないですし、本当にそれは彼らの実力だと思います。彼らの実力を思い切って発揮できる雰囲気を作ってあげることが大事かなと思っているので、特に僕が何かをしたとかはないですね」

――優勝への思いをお聞かせください
「まだ半分すぎたくらいで、いい試合が出来ていることが多いですけど、まだまだ反省するところは多いです。もっともっといいチームになれると思うので、そこは挑戦者というか、去年、一昨年と最下位だったという気持ちを持って、一試合、一試合、全力で戦って行けるよう、しっかり気を引き締めて、全力で声をかけていきたいと思います」

スポーツニッポン新聞社提供

――チーム内で流行っていることはありますか?
「交流戦くらいからロメロが合流してきて、彼ら外国人向けの食事が用意されてないことが多いんですね。そこで、ピザの出前を取る時に他の選手の分も取って差し入れするということを、彼らが始めて、僕らもそれに乗っかって軽食やつまめるものを差し入れしたりとか、そういうのがチーム内で流行っていますね」

――ムードメーカーだと思う選手はいらっしゃいますか?
「ベンチにいてよく声出しているのが、(伏見)寅威です。試合中は常に辻コーチが盛り上げてくれているので、僕らもそれに乗っかってというか、声出しやすい雰囲気なので、そういう中でみんなが頑張って声を出したりしています」

――一日だけチームメイトと入れ替わるなら、誰になってみたいですか?
「やっぱり、(山本)由伸じゃないですか?僕ら野手なので、あんなに速い球投げられないですし、あんなに三振取ってみたいですよね。中学くらいまでは投手だったので」

――オフの日のリラックス方法や過ごし方など教えてください
「シーズン中は息子と一緒にいれる時間は少ないので、オフの日はできるだけ息子と触れ合って、遊んで癒されています」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「いつも応援ありがとうございます。これからも感動や笑顔を届けられるようなプレーや試合をできたらいいなと思っていますので、これからも応援よろしくお願いいたします」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

文=HOMINIS編集部

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