セ・リーグ 広島東洋カープ マクブルーム選手が、7月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。
マクブルーム選手は、7月2日マツダスタジアムで行われた対読売ジャイアンツ14回戦において、0対0で迎えた9回裏、無死一塁の場面で今季9号となるサヨナラ2点本塁打を放った。
広島東洋は先発の森下投手が8回5安打無失点、11奪三振の快投を見せ、続く2番手ケムナ投手も1回を無安打無失点に抑えた。そして0対0で迎えた9回裏、無死一塁からマクブルーム選手が打席に入ると、読売3番手、平内投手の2球目をとらえ、右中間スタンドへ飛び込む第9号サヨナラ2点本塁打を放ち、劇的なサヨナラ勝利を収めた。
6月は打率2割4分4厘、1本塁打、6打点と苦しんだマクブルーム選手だが、前日の1日も勝利打点を挙げて勝利に貢献し、2日連続でのお立ち台となった。
広島東洋からのスカパー! サヨナラ賞受賞は、2022年6月度の宇草選手に続き2カ月連続となり、マクブルーム選手は来日1年目で初の受賞となった。
――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします
「非常に嬉しく思っております。自分のサヨナラホームランでまずはチームが勝てたこと、そして、素晴らしいチームであるジャイアンツに勝てたことが良かったです!本当にこういう賞をいただいて自分も興奮しております」
――7月で最も劇的なサヨナラ打に選ばれたお気持ちを改めてお願いします
「本当に興奮しております。自分のバッティングでこのチームの勝利に貢献できたことが一番です。なんとかこのチームの勝利のために毎日やってるんですけども、サヨナラ打という形で決められたのは本当に良かったと思います。先ほども言いましたけども、こういう賞をいただいて有難いと思います。ありがとうございます」
――ノーアウトで菊池選手が一塁ランナーの場面に打席が回ってきましたが、どのような意識で打席に入られましたか?
「打席に行く前は、まずはまっすぐに振りまけないようにという気持ちで入りました。自分がここで凡退しても、後ろに坂倉(将吾)がいるので、プレッシャーのない中入ることができました。リラックスした状態でバッターボックスに入れるのもこのチームの素晴らしい打線があるからだと思います」
――チームメイトの森下選手がすごくいいピッチングをして、8回まで0対0の緊迫した場面での打席になったと思います。そのときのベンチの雰囲気を教えてください
「試合の日は非常に熱かったというのは覚えています。おそらく、チームメイト全員が早く終わらせようよという気持ちでいたと思います。あそこで菊池選手が塁に出てくれていたので、もしかして長打がでれば菊池選手が帰ってくる というような気持ちはありましたけども、まずはまっすぐに振り遅れないタイミングを心がけたら最高の結果になったと思います」
――その最高の結果となった打席なのですが、打球が右中間の座席に入った球場の雰囲気、あるいはチームメイトの反応など一番印象に残っていることを教えてください
「入った瞬間に、どちらかというとホッとした気持ちでいました。3連戦でジャイアンツに勝ち越したっていうのもありますし、球場の雰囲気もすごい声援の中でベースを回っていました。本当に素晴らしい球場で、素晴らしいファンの声援を聞きながら良い場面を迎えられた、心に残るワンシーンになったと思います」
――マツダスタジアムでの劇的な勝利に貢献されましたが、後押ししてくれたカープファンをどのように感じましたか?
「本当に良い雰囲気でベースを回らせてもらって、あの試合だけじゃなく自分が来日してカープの一員になってから、カープファンの皆さんは、自分に対して素晴らしい声援を送ってくれています。そこであの場面であれだけ盛り上がって、ホームの近くにはチームメイトが待ち構えている。本当に言葉では表せられない感情がありましたし、野球選手であって、野球をやっている人にしか味わえない感情かこみあげてきたって感じです」
――4番として打席に入るとき、メンタル的にどのような気持ちで打席に入るようにしてますか?
「重要な場面には、バタバタしないようにと自分の心に中で呟いてます。とにかく自分が落ち着いて、相手のピッチャーの投げる球に対応することを考えています」
――残りのシーズンに向けての意気込みを教えてください
「これからの1試合1試合が重要になってくるかと思います。そして、1試合1試合チームとして一生懸命取り組んでいこうと思いますし、まずは楽しく試合に臨んでいこうと思います。楽しくなければ勝ちに繋がらないと思っていますので、チームメイトと楽しみながら100%の力を出していけたらなと思います」
――マクブルーム選手の最近のマイブームを教えてください
「今一番好きなことは、広島に帰ってきたときに、僕の自転車で街を散策することです。自転車だと細かいところまで行けるのでずっとやっています。本当であれば、もっといろんなところに行きたいのですが、今はなかなかできないので、今は広島を自転車で散策しています」
――広島でお気に入りの場所はありますか
「特にこれといった場所は見つけられてないのですが、川沿いでリラックスすることが好きです。川沿いの所々にベンチがあるので、自分の気分によってそのベンチに座って、川沿いの自然を満喫することが一番好きなことです」
――マクブルーム選手のふるさと、アメリカ合衆国バージニア州フレデリックバーグのふるさと自慢を教えてください
「気候は広島によく似ていると思います。夏は暑くて、ちょっとジメジメしていて、冬になると寒いです。なので、おそらく広島の生活が非常に好きだなと思います。
日本にいるときにできる限りのことを吸収して、いろんなことを体験しようと思います」
――1日だけ他の選手に入れ替われるなら誰ですか?
「野球の選手としては栗林投手になってみたいです。あれだけの素晴らしい球、特にスピットを投げるピッチャーで、毎試合毎試合、抑え として緊迫した場面で出てきて、抑えてしまう素晴らしいピッチャーなので、野球選手であれば栗林投手です。ただ日常生活では、ちょっと難しい質問です。考えられない(笑)」
――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「長いシーズンの終盤ですが、自分の感覚ではまだ来日した初日、もしくは自分にとってのシーズン開幕というような気持ちです。広島に帰ってくれば、自分の家に帰ってきたという気持ちも沸いてきましたし、それはファンの皆さんが自分を受け入れてくれたという気持ちが伝わってくるからだと思います。広島東洋カープのファンの皆さん、本当にありがとうございます。
いつも応援していただいて、熱気が伝わってきております!
そして、NPB全体の野球ファンの皆さんにも感謝したいと思います。本当に球場にあれだけの熱を持って野球を応援してくれてる皆さんに心から感謝したいと思います。
そして、広島という素晴らしい街に皆さん来ていただいて、私たちカープを応援していただけると有難いです。ありがとうございます」
※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。
文=HOMINIS編集部
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<スカパー!では、シーズン全試合を放送>
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