岩本勉折茂武彦が北海道のスポーツ文化を熱く語る!

北海道にホームをおくプロ野球の北海道日本ハムファイターズと、Bリーグのレバンガ北海道。今回は北海道新聞の企画で、元・北海道日本ハムファイターズの岩本勉氏とレバンガ北海道の選手兼代表の折茂武彦選手の対談が実現。ともに北海道のスポーツ文化発展に尽力している2人に、球団の取り組みやこれまでの軌跡、気心が知れた仲だからこそ話せるエピソードなどを語ってもらった。

日本ハムファイターズが2004年に東京から北海道に移転して、ファンを獲得するために球団としてどのような取り組みをされたのでしょうか?

岩本「まずは、ジャイアンツファンの方がたくさんいてくれたことで、野球認識があるということですよね。だから「パリーグなんですけどちょっと観てもらえませんか」ということで、切り口は作りやすかったんですね。「我が街のチームが存在する」と思ってくれた方が、徐々にやってきてくれました。それとともに新庄剛志がやってきたんです。これはすごかった。野球を知らない人まで球場に集めましたから、加速は早かったですね。そこで私たちが恐れていたのは、北海道の方々の気質"熱しやすく冷めやすい"というところ。絶対に冷ましてはいけない、そう思いながら一生懸命新しいことをやって、なかでも一番意識していたのは新庄でしたね。ゴレンジャーやってみたり、天井から降りてきたり、人気をそのときだけでは終わらせないと、次から次へといろいろなことをして、しまいには単車で球場に入ってきたし、リムジンでも入ってきた。そして、プレーではスーパープレーを連発。彼は日米通算で1,500本以上ヒット打っている超一流プレイヤーですからね。ゴールデングラブ賞も何度も獲っている、その彼がスイッチのオンとオフをわきまえながら、いろいろなジャンルのファンの方々を惹きつけて冷まさせない。そうして、どんどん北海道の方に触れていくと、違う見解に変わっていったんですよ。北海道の方は熱しやすくて冷めやすいのではなく、新しいものに対して日本一敏感なんです。いろいろ調べると、日本全国の方が北海道に観光でやってきて、すすきのの繁華街なんかで一杯飲んだ人たちが世の中の流行りや、出来事を話していくので、情報が日本一集まる。だから新しい情報に敏感で、すぐに新しいものに反応する気質を持っている、というのが分かったんです。ファイターズも新しいものにどんどん挑戦していきました。ユニフォームも見てください。左右非対称。あれ選んだのは僕たちなんですよ。新しいものでいかないといけませんよ、ということで。ファンの方は、不思議なユニフォームだけど素敵って。そこからカラー変えてみたりとか、どんどん新しいものにチャレンジしていったのがファイターズで、それが北海道の方の気質に合ったんだと思っています」

日本ハムファイターズは球団として北海道へ移転したわけですが、折茂さんは、東京の実業団チームであるトヨタ自動車でプレーされていて、選手として北海道のチームへ移られましたが、その理由や背景などを教えてください。

折茂「トヨタ自動車で競技生活を送ってきましたが、企業スポーツなので地域密着でもなければ、子どもたちにバスケットを教えるなんてことは1回もないんですよ。そこで、初めて北海道にプロチームができる、ということですごく興味があったんです。僕はそのとき36歳でしたが、どうしてもプロの世界ってどういうものなのか見たくて。でも、来たら大変でした。日本代表の合宿から帰ってきて、練習やるっていって、いきなり廃校の体育館。練習着もなければ、トレーナーもいない。家は自分で探してくださいってことなので、合宿の合間に1日で決めました。それからイベント事にやたら出る。僕なんかやったことないんで、なんでこんなバスケット以外のことをやらなきゃいけないのかと、それがストレスになっちゃったんです。でも、そういうイベント事にいろいろ出されて、やっていたら状況が変わってきたんですよ。街で声をかけられるようになったんです。東京にあれだけ長い間いて、優勝を4回してもテレビに出ることもなく、新聞に得点数しか出なくて、一般の方に声をかけられるなんてなかったんですよ。それが北海道に来たらやたら声をかけられる。北海道新聞さんもそうですけど、いろいろ記事にしてもらったり、ニュースに出るようになったりして、自分の顔がどんどん出ることによって知られていくわけですよ。こんなすごい地域はないと思いました。そして、いざ開幕をしてみたら満員ですよ。レラカムイは潰れるまで、4年連続動員ナンバー1でほぼ満席。こんな中でバスケをやれるってすごく幸せなことだなと思いました。新しいチームなので勝てなくて毎年最下位でしたが、それでもたくさん応援してもらって。いままで自分のためにやっていたので、こういう応援してくれる人たちのために残りの競技人生をちょっと頑張ろうかなって思ったのが北海道でした」

岩本「僕、開幕戦はその場にいたんですよ。ビートがきいた音楽で盛り上げて試合が始まったのを覚えています」

折茂「企業スポーツとはぜんぜん違いますね。演出なんてことは全くしなかった。ただ試合をやるだけ。そこに観に来る人たちのために何かをするということはなかったですね」

岩本「開幕戦のときは何歳ですか?」

折茂「36歳です」

岩本「36歳で芽生えるプロスポーツ感覚ですよね」

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放送情報

Bリーグ 2018-19
放送日時:2018年10月4日(木)予定
チャンネル:Bリーグセットで全試合放送

プロ野球 クライマックスシリーズ
放送日時:2018年10月13日(土)予定
チャンネル:プロ野球セット

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