いまや国内だけにとどまらず、海外にも姉妹グループが存在する48グループ。その第1弾として名古屋の栄を拠点に、2008年に誕生したのがSKE48だ。同年8月にAKB48のライブで初お披露目されると、その直後にリリースされたAKB48の10thシングル「大声ダイヤモンド」で、当時11歳の松井珠理奈が選抜メンバーに抜擢され、いきなりセンターを務めることになる。その松井珠理奈が、現在は女優として活躍中の松井玲奈と共にWエースとしてグループをリードし、翌2009年8月に「強き者よ」でCDデビュー。その後、初のオリコンランキング1位を獲得した5thシングル「バンザイVenus」をはじめ、レーベル移籍後初のシングル「パレオはエメラルド」など、アップテンポな楽曲を中心に多くのヒット曲を生み出してきた。
SKE48の魅力といえば、真っ先に挙げられるのがライブパフォーマンスだ。ダンスのレベルが48グループの中でも秀でていると言われ、代表曲とされる楽曲もダンスナンバーが多い。汗だくになり髪を振り乱して踊る全力パフォーマンスで、劇場公演やライブでファンを魅了し続けている。
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そんなSKE48が2014年11月18日から初の全国ツアーをスタートさせた。それが「SKE48 47都道府県全国ツアー〜機は熟した。全国へ行こう!〜」だ。そのタイトル通り、全都道府県を回るツアーで、初年は愛知、鳥取、三重、山形。2015年には兵庫、福岡、北海道、大阪など、それまでライブを行ったことのない県も含めて、チーム別でまわり、レベルの高いステージで新たなファンも獲得していった。2016年からは、公演ごとにシャッフルされたメンバーによる編成に変更して行われていたが、同年4月に起こった熊本県熊本地方の地震のため、熊本と大分での公演が中止となり、ツアーも中断。その後、2016年12月にツアー再開が発表され、2017年2月に千葉で再スタートした。
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そんなSKE48にとって2017年は"変化"の年だった。2月に4年半ぶりとなるファン待望の2ndアルバム『革命の丘』をリリースすると、7月には11ヶ月ぶりにリリースしたシングル「意外にマンゴー」で、当時15歳だった小畑優奈が初選抜入りし、センターに抜擢された。これは次世代を担う若いメンバーたちの台頭を象徴する出来事だった。そうして迎えた2018年、結成10周年を迎える記念すべき年。前作に引き続き小畑をセンターに据え、22ndシングル「無意識の色」をリリースし、勢いを加速させる。そして2月10日、9ヶ月ぶりに全国ツアーが新潟県・新潟テルサで行われた。テレビのバラエティ番組でも個性を発揮している須田亜香里、チームSリーダーの北川綾巴、2期生としてグループ全体を牽引する高柳明音、昨年の選抜総選挙で選抜入り(第14位)した古畑奈和、そしてSKE48のキャプテン・斉藤真木子といったグループの歴史を知るメンバーたちが、小畑らフレッシュな若手メンバーたちといい化学変化を起こし、さらに進化したSKE48の新しい姿、パフォーマンスをステージで見せてくれた。この公演の模様が4月28日にTBSチャンネル1で舞台裏密着映像も含めた完全版として放送される。大きな目標を胸に、アニバーサリーイヤーを突き進むSKE48の、この日限りのメンバー構成で行われた熱いステージは見逃せない。
文=田中隆信
放送情報
SKE48 47都道府県全国ツアー2018新潟公演完全版~全曲ノーカット&舞台裏密着映像も大公開~
放送日時:2018年4月28日(土)20:00~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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