ホロライブ所属・ときのそら& AZKiがメジャーデビューを飾ったSorAZ Major Debut Live「First Gravity」

2020年にリリースされた、ふたりの初オリジナルコラボソング「刹那ティックコード」では、ブライト衣装に着替えた彼女たちの熱くドラマチックな歌声に会場の熱気が急上昇。その後のソロパートでは、「ケ・セラ・ソラ！」「ω猫」をそれぞれ元気いっぱいに歌い上げ、お互いの楽曲をSorAZで歌い合うコーナーでは、AZKiのキュートな猫ソング「猫ならばいける」では、会場が「にゃーにゃー」コールでひとつになり、ときのそらの「エレクトリカル・サーフィン」でも、「サーフィン！　サーフィン！」コールで盛り上がった。直後のMCでは、猫がテーマの楽曲が増えたAZKiが「今日のセトリは『猫猫』にしたくて」と、楽曲のセレクションの意図を明かした。

ラストスパートでは、「恋愛コスモロジー」「ハジメノイッポ」「テレパシー」と、「Futurity Step」収録の楽曲を余すところなくパフォーマンス。アンコールでのMCでは「これからも応援してくれますか？」という呼び掛けに観客から大きな声があがると「なんか泣きそう...」と目頭を押さえる場面も。AZKiも「このCLUB CITTA'に連れてきてくれてありがとう！」とファンに感謝を伝え、ホロライブ公式曲「キラメキライダー☆」で昼の部を締めくくった。

夜の部も、笑顔を浮かべながら、歌うことを心から楽しんでいる姿をみせたSorAZ。なかでも、ときのそらの低音域は艶やかさと深みが、AZKiは高音域にさらなる透明感が増し、昼公演での経験がシンガーとしての彼女たちを急成長させたことが実感できた。セットリストは、5曲目がスタイリッシュなラブソング「惑わす星」、7曲目をAZKiが作詞・作曲に加え、ディレクションも務めた「紅藍クロニクル」、ソロパートでは「画面の中の君が好き」「ゆっくり走れば風は吹く」を、お互いの楽曲をSorAZで歌い合うコーナーでは「フレーフレーLOVE」「Intersection」を昼の部より変更。直後のMCで、「エモセトリになりましたね、夜は」というAZKiに、ときのそらが「『ゆっくり走れば』が歌いたかったんだよ。そうしたら、あずきちが『恋メド』（恋がテーマのメドレー）にしようって...」と告白。AZKiから、「画面の中の君が好き」と合わせ、人気ソングライターの瀬名航が手掛けた楽曲を軸にセットリストを組んだことが明かされた。そして夜の部のアンコールでは、ホロライブ初の公式曲「Shiny Smily Story」を笑顔で歌い上げ、記念すべきメジャーデビューライブに幕を下ろした。

文＝中村実香

⒞2016 COVER Corp.

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