エネルギッシュな佐野元春のライブにファン歓喜!

髪をばっさりと切りシェイプアップし、62歳を迎えた今でも若々しく、精力的に活動を続ける佐野元春。佐野がバックバンドに「ザ・コヨーテ」を従え、今年2月に行ったライブを目にしたファンの間でも「パワーアップしている! 」という声が多く上がった。

佐野は1980年、アイドル歌謡全盛期にシングル「アンジェリーナ」でデビュー。ロック・ビートと若い都市生活者の感情をぶつけた歌詞で構成された斬新な楽曲は、日本の音楽界に一石を投じるものだった。その後の活動も目覚ましく、自主レーベルの設立や「ザ・ハートランド」、「ザ・ホーボーキング・バンド」などのバンド活動にも力を入れた。そして2005年に結成したのが「ノーナ・リーヴス」の小松シゲル(Dr.)、元「GREAT3」で現在「Curly Giraffe」としても活躍する高桑圭(Bass)、「Mellowhead」の深沼元昭(G.)ら、佐野の音楽を聞き育った世代をメンバーにした「ザ・コヨーテ・バンド」だ。

昨年の7月、彼らは4枚目となるアルバム「MANIJU (マニジュ)」をリリース。それを携えて今年2月には全国6都市で『佐野元春&ザ・コヨーテ・バンド 全国ツアー/2018「MANIJU (マニジュ)」』が行われた。ツアーの皮切りは東京・日本青年館。この場所は、1986年に佐野が4月から9月まで毎月ライブを行った思い出深い場所だ。当時はライブの予約受け付け直後に電話が殺到、都内の電話回線がパンクしたこともあったほど。

全国ツアーは二部構成で、第一部は今回のアルバム以前の楽曲を。第二部には「MANIJU (マニジュ)」をほぼ再現するセットリストとなった。佐野らしいメッセージ性あふれる歌詞と、サイケデリック、フォークロック、ニューソウルなど多彩でポップなアルバムの世界観に、観客は酔いしれた。また、佐野はボーカリストとしてもパワーアップ。バックの音にかき消されない力強い声で届ける歌詞は、人々の心に訴えかけるものがある。アンコールでは、「ザ・コヨーテ・バンド」以前の楽曲をダブルで行い、ラストはデビュー曲「アンジェリーナ」で幕を閉じた。ライブを訪れたファンからは「30数年前に電話がつながらず、チケットを取れなかった分まで楽しめた」という声も上がった。

彼らの熱いライブの模様はBSスカパー!で放送予定。ライブで行われた佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドのエネルギッシュな楽曲を、会場の熱気とともにぜひチェックしてほしい。

文=津金美雪

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放送情報

佐野元春&ザ・コヨーテバンド・全国ツアー『Maniju(マニジュ)』

放送日時:2018年5月9日(水)21:00~

チャンネル:BSスカパー!

※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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