岡村靖幸斉藤和義のマルチな技能を存分に発揮したスペシャルライブ「岡村和義 LIVE TOUR 2024 OKAZ TIME」

そんな二人が「岡村和義」としてユニットを組んだのは2023年の年末。2024年1月に「I miss your fire」をリリースしたのをきっかけに5ヶ月連続リリースを行い、5月16日の仙台から全国8か所を回るツアーを行った。

東京公演の会場は、Zepp DiverCity TOKYO。岡村の「O」と和義の「K」の文字を模ったネオンライトが光るセットに2人が登場し、「I miss your fire」でライブはスタート。1曲目から独特な雰囲気が会場を包んでいく。曲の途中で、「会いたかったぜ。今夜、我々は君たちを気持ち良くさせるためにやってきたぜ。TOKYO Zepp Baby!今日、君に感じてもらうためにやってきたよ」と岡村が呼びかけ、自己紹介も行った。続いても岡村和義のオリジナル曲「愛スティル」を演奏し、「新曲いくぜ!」と言って、「少女X」「アップルパイ」「内緒だよ」と新曲を3曲たたみかける。

かと思えば、斉藤の「夢の果てまで」を岡村が、岡村の「イケナイコトカイ」を斉藤が歌うお互いの楽曲のカバーコーナーも展開。南佳孝の「スローなブギにしてくれ(I Want You)」や井上陽水と玉置浩二の「夏の終わりのハーモニー」、さらには2人がアコギを弾きながらリズムマシンを使ってYMOの「TECHNOPOLIS」をアコースティック寄りのアレンジでカバーし、その流れでアコギ2本によるブルースセッションになだれ込んだ。「TOKYOベイベー!」というフレーズでオーディエンスとのコール&レスポンスも。

終盤は、「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「ずっと好きだった」と、2人の代表曲を"岡村和義"バージョンで聴かせ、グルーヴ感のある「カモンベイビー」で盛り上げて本編が終了。

アンコールは、岡村がベースを弾き、斉藤がドラムを叩くセッションでスタート。いろんな楽器を演奏できるマルチプレーヤーの2人だからこそできるセッションから、岡村はマイクを握り、斉藤はギターを抱え、「春、白濁」へ。岡村が「今夜、このタイミングで、この雰囲気の中で、斉藤和義のギターが、火を吹くぜ!」と煽り、斉藤の小気味のいいカッティングが響く。そしてラストは5月に配信リリースされた「少年ジャンボリー」。軽快なロックサウンドに、ノスタルジーを感じさせる歌詞が乗り、「OK!ロックンロール!ジャンボリー!」というフレーズと共に観客とのより強い一体感を作り上げて幕が下ろされた。

ファンクでロックな"岡村和義"ならではのステージは必見だ。

文=田中隆信
写真=岡田貴之

この記事の全ての画像を見る

放送情報【スカパー!】

岡村和義 LIVE TOUR 2024 “OKAZ TIME”
放送日時:7月31日(水) 22:00~
放送チャンネル:音楽・ライブ! スペースシャワーTV
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物