
青山は『We will』から、どこか切ないスローナンバー「夢を束ねて」をナイーブかつエモーショナルなボーカルで熱唱。その後、再びステージに現れた長谷川がドラマチックなバラード「秒針少女」や、スモークと炎というド派手な演出で魅せる「あのバンド」や「ドッペルゲンガー」といった疾走感あふれるロックナンバーをノンストップで届けた。

そして、伊地知虹夏役の鈴代紗弓が満面の笑顔でステージに現れ、第8~11話のエンディングテーマ「なにが悪い」を元気いっぱいにパフォーマンス。続くMCでは、「アニメのオーディションを受けた4~5年前には、まさか1クールもののアニメがこんなことになるなんて本当に思っていませんでした」と、観客に感謝を伝えた。そして『We will』収録のパンキッシュなロックナンバー「UNITE」を元気いっぱいに熱唱。間奏では「みんな愛してっぞ!」と鈴代が叫ぶと、会場が大歓声に包まれる場面もあった。

ラストコーナーでは、長谷川がボーカルを務める「忘れてやらない」、間奏部のボトルネックギターソロに会場が沸いた「星座になれたら」を熱唱。MCでは、会場を埋め尽くすファンへ感謝を伝えると共に「いなくなったら許さないからね。私、重いからね」と、ちゃめっ気たっぷりな表現で末永いサポートを願うと、アリーナには大きな歓声と拍手が響き渡った。そして、最後は『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』のオープニングテーマ「月並みに輝け」でメインパートを締めくくった。
熱い「BTR(ぼっち・ざ・ろっく!)」コールに応えたアンコールでは、ギターを背負った青山がバンドメンバーと共に『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:Re:』のエンディングテーマにもなった「Re:Re:」を熱唱。MCでは、感無量と言った表情で「皆さん、ここまで連れてきてくれて、私をギターヒーローにしてくれてありがとう!」とファンに感謝を伝えてから「転がる岩、君に朝が降る」と、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのカバー2曲をエモーショナルな歌声で披露した。

Wアンコールでは、ステージ裏でキャスト4人が、円陣を組む様子を捉えた映像がスクリーンに映し出された後、青山がギター、鈴代がドラム、水野がベース、長谷川がボーカルとギターというように、それぞれ演じるキャラクターの担当楽器で「フラッシュバッカー」を演奏するといった大サプライズが待ち受けていた。大歓声の中、青山が一年以上の時間をかけて極秘裏に準備してきたことを明かした後、アニメ2期制作決定というさらなるサプライズに、会場はこの日一番の大歓声に包まれた。興奮も冷めやらぬまま、「今、僕、アンダーグラウンドから」を演奏。そして最後はキャスト4人で歌う「光の中へ」で、この日のライブに幕を下ろした。
文=中村実香
ライブ情報
結束バンド TOUR “We will B”
出演:青山吉能、鈴代紗弓、水野朔、長谷川育美
Band:三井律郎(Gt.)、比田井修(Dr.)、高間有一(Ba.)、akkin(Gt.)
日程:2025年2月15日(土)開場 17:00 / 開演 18:30
会場:武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
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