多彩なステージの中でも、ひと際大きな歓声が上がっていたのが、中森明菜が参加した特別企画「-TK LEGENDARY WORKS-」のステージだ。

＜DAY1＞には、小室・中森のほかにも、氷川きよし＋KIINA．が参加し、自身の代表曲「きよしのズンドコ節」や「限界突破×サバイバー」、小室とコラボした新曲「Party of Monsters」を披露するなど、ジゴロックだけの特別なステージを展開した。小室が手掛けた時代を超えて愛されるヒット曲はもちろん、各アーティストの代表曲も披露され、会場のボルテージは最高潮に達した。

自身初の野外フェスとなった中森は、登場から割れんばかりの歓声に迎えられて計4曲をパフォーマンス。1曲目に披露したのは言わずとしれた代表曲「DESIRE ～情熱～」で、会場は瞬く間に大興奮の渦に包まれた。さらに、小室が作曲・編曲を手掛けたシングル「MOONLIGHT SHADOW〜月に吠えろ」「愛撫」では懐かしい振り付けも取り入れたパワフルな歌唱で魅了。ラストの「TATTOO」まで一気に走り抜け、エンディングでは氷川きよし＋KIINA．や鈴木亜美らと共に、TM NETWORKの大ヒット曲「Get Wild」をコラボする場面も。これが16年ぶりのライブ復帰とは思えないほどの圧巻のステージングと変わらぬ美貌、カリスマ性で詰めかけたオーディエンスを沸かせていた。

この「-TK LEGENDARY WORKS-」は＜DAY2＞も行われ、中森は前日と同じ4曲を披露。前日には「生きてたぞ！」と言い放った軽妙なMCでも盛り上げていたが、2日目もフェスならではのコール＆レスポンスで"完全復活"ぶりを印象付けた。2日間にわたって大分を熱狂させた"伝説の歌姫"の生歌パフォーマスを、映像でじっくりと堪能してほしい。

文＝川倉由起子