――この2曲が収録されている2ndアルバム『I(アイ)』(2月12日発売)はどんな内容になりましたか?
「1stアルバム(2018年10月発売『Yeah!Yeah!』)の時は大学生だったんですけど、まだふわふわしている状態でした。上京したばかりで楽しみがたくさんあって、生活のリズムもまだつかめてなくて、今思い返せば、制作もギリギリ食らいついていくような気持ちだったと思います。今回は、去年の8月にデビュー2周年を迎えて、10月に二十歳になったということもあって、向き合い方が変わりました。二十歳になった時、いろんな大人の方から『責任を持たないといけない。言葉には重みがあるんだよ』と教えていただきました。重みがあるということは、やりがいがあるということでもあるのかなと思って、『こういう人と楽曲制作がしてみたい』とか『こんなジャンルの音楽をやってみたい』『もっと尖った歌詞を書いてみたい』とか、思ったことを具体的に伝えてアルバム制作に臨めました」
――前作からの1年ぐらいでいろんな変化があったんですね。
「まず、歌い方が変わりました。これまでは『ラブソングはかわいく歌えばいいのかな』なんて思ったりしていたんですけど、かわいいだけじゃなくて優しさもある大人っぽい表情、質感で歌ってみたいと思うようになったんです。あと、表現も変わりました。アルバムの中にも入っている『little flower』という曲では、『好き』という直接的なワードではなく、"little flower"というお花に見立てて、どんどん成長していく気持ちや成長していく恋を表現しています。それと、『20』『music』という曲もあったりして、二十歳の自分や音楽と向き合って作った、挑戦的な私らしいアルバムになったかなって」
――2ndアルバムを作り終えたことで、また次にやりたいことが見えてきたのでは?
「そうですね。アルバムを作るにあたって、ライブを意識しました。これまではしっとりとしたラブソングが多かったんですけど、アルバムのための新曲の中には初めてバンドメンバーと作ったものもあったりして、ライブに向けて私たちがいろいろイメージしてきた音楽がたくさん入っています。3月からツアーが始まりますが、そういう曲たちを筆頭に、楽しい空間にできたらいいなって。皆さんの日頃のモヤモヤや"最近なんかうまくいかないな"っていう悩みを全部ぶつけてもらえるような、吐き出せるような空間にできたらいいなと思っています」
――プライベート面も含めて、何かチャレンジしたいことは?
「スポーツですね。今年はオリンピックがありますから、何か関われたらいいなって。もし関われなかったとしても、応援するという側に立って新しく応援ソングを作ったりするのもいいのかもって思っています」
――では最後に読者に向けて番組の見どころとメッセージをお願いします。
「『新世紀ミュージック』に初めて出演させていただきました。とにかくいろんな私を見ていただけるんじゃないかなって思います。この番組を通して"足立佳奈"を知ってもらって、春のライブツアーに来ていただけたらと思います」
文=田中隆信 撮影=中川容邦
放送情報
新世紀ミュージック
放送日時:2020年2月24日(月)22:00~
チャンネル:BSスカパー!
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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