40歳とは思えないハン・ジミンの透明感！19年ぶりに共演した名優シン・ハギュンと体現した「純粋な愛」に溢れた夫婦像

舞台は、安楽死が認められた2032年の近未来。末期がんによる長い闘病生活の末に安楽死を選択したイフは、愛する夫・ジェヒョンを遺して逝かなければならないことに胸を痛め、夫に内緒である計画を実行する。

2話以降で登場するイフは、すでにこの世にいないはずの存在。喪失感に苦しむジェヒョンは、亡くなったイフから届けられた映像メッセージに戸惑いながらも、死の直前に契約を交わしていた企業"BY N BY"のセイレン(イ・ジョンウン)から妻の計画を知らされる。それは、生前と同じままの姿で死者と再会できる"YONDER"という不思議な空間への誘いだった。

「私に会いたいなら、ここに来て」――憔悴しきった夫に向かって静かに語り掛ける妻・イフの姿は、親しみがこもっている一方で、どこか神聖な空気にも包まれている。昨年11月に40歳を迎えたジミンの驚くべき透明感がなせるわざだ。

死者と言葉を交わすことができる"YONDER"が現実のものとなった物語は、紛れもないSF作品ではあるが、作品全体からは"近未来"や"不可思議な出来事"といったハード面の面白さより、ジェヒョンとイフの"絆の尊さ"がくっきりと浮かび上がってくる。

この記事の全ての画像を見る