赤西仁が中華圏のトップスターと競演を果たした「凌雲志」、美しい戦神役で抜群の存在感を発揮

個性の強いキャラクターが次々に登場し、ハリウッドの特撮チームを招いて撮影したという壮絶バトルがド派手に展開する本作。神仙と妖怪のスペクタクルな戦いはCGやVFXの映像も見応えがあり、贅沢に創り上げられた天界の世界観にも魅了される。アクション演出は、見ていて飽きる暇のないスピード感あるシーンが見もの。磐石が天界の兵を次々になぎ倒し、楊岩が空から一直線に降下して攻撃する迫力の接近戦は見逃し厳禁だ。

赤西のビジュアルは印象的なアイメイクを施した姿がハッとするほど美しく、黄金の鎧と槍を身に着け躍動する姿は神々しさすら漂うほど。アジアのスターたちと並んでも見劣りしない、武神としてのカリスマ性あふれる存在感には改めて驚かされる。知性と品のある立ち居振る舞い、さらには学者のような風格を漂わせ、最愛の妹・楊嵐を大切にする兄を情感たっぷりに演じる姿はぜひ多くの人に見てもらいたい。戦闘の際のスピード感ある動き、流麗な身のこなしにもホレボレさせられる。

深みのあるストーリー、香港・台湾・日本から集結したメインキャスト、心躍るビジュアルやマジカルな演出など、様々な見どころが詰まった「凌雲志」。赤西の出演で日本でも俄然、再注目を集める本作だが、中国ドラマらしい壮大なスケール感にあふれた実に豪華な作品に仕上がっている。カリスマ性たっぷりの武神を演じた赤西含め、最強の"画力"に圧倒されるはずだ。

文＝川倉由起子

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