レイ・ジャーインが絶望的な"死の任務"に挑む...共感必至のドラマ「長安のライチ」

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「長安のライチ」
「長安のライチ」

©Media Caravan International Limited

最大の見どころとなるのは、「1日で色が変わり、2日で香りが変わり、3日で味が変わる」と称されるほど傷みやすいライチを、いかに新鮮なまま長安へ届けるかという前代未聞のミッションだ。

李善徳は知恵と工夫を凝らし、騎手や馬の手配、輸送方法の確立、鮮度を保つ方法の模索といった試行錯誤の連続。さらには、道中で立ち塞がる役人たちとの粘り強い駆け引きなど、さまざまなトラブルに巻き込まれていく。

一見地味になりがちな流通・輸送のプロセスが、緻密なタイムリミット・サスペンスとして成功しているのは、マクロな歴史の裏にあるミクロな実務の苦難を圧倒的なリアリティをもって描いているためだ。

「長安のライチ」
「長安のライチ」

©Media Caravan International Limited

歴史エンターテインメントと聞くと、華やかな英雄譚や宮廷で繰り広げられる権力闘争を思い浮かべがちだが、本作が描くのは「歴史の表舞台には立たない下級官僚」の奮闘だ。時代の奔流に翻弄されながらも困難な任務に挑む姿を通して、歴史の裏側をスリリングに映し出していく。

ドラマ「長安二十四時」のツァオ・ドゥン監督が再びメガホンを取り、さらに原作者の馬伯庸が自ら脚本顧問を務めたことでも大きな話題を集めた。

不条理な任務に翻弄されながらも、前へ進み続ける李善徳。そのひたむきな姿は、現代を生きる私たちにも共感できる部分があるはずだ。歴史エンターテインメントとしてはもちろん、組織の理不尽さや、働く人々の葛藤を描いた人間ドラマとしても見応え十分な作品だ。

文=HOMINIS編集部

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