3月に北海道と東京で撮影を敢行した初の写真集「YOUTH」を発売するなど、今最も注目を集める若手イケメン俳優のひとり、ナム・ジュヒョク。7月5日(金)より日本公開される映画初出演作『安市城 グレート・バトル』に続いて、韓国でも人気の高い妻夫木聡主演の日本映画『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)の韓国版リメイクの主演にも抜擢!188cmの身長を活かしモデルとして頭角を現した彼は、今や主役級の主演作が相次ぐスターへと上り詰めた。
そんなナム・ジュヒョクの魅力が堪能できるドラマ「眩しくて(原題)」が、5月18日(土)よりKNTVにて日本初放送。"時間を巻き戻す腕時計"を持つヒロイン・ヘジャと、複雑な生い立ちから孤独を抱えて生きる青年・ジュナとの交流を描くラブロマンスだが、本作がいっぷう変わっているのは、ヒロインが"70歳"のおばあさんという点。時計を使い過ぎたことで、一気に40歳以上も年をとってしまったヘジャと向き合うジュナ役を、ジュヒョクは一体どのように演じたのか?
――「眩しくて(原題)」での役柄と見どころを教えてください。
「僕が演じたイ・ジュナは、20代ならではのきらびやかな時間を捨てて、無気力に生きているキャラクターです。韓国では"時間離脱ロマンス"というキャッチフレーズだったのですが、ロマンスというよりは、登場人物ひとりひとりの感情とストーリーに注目してご覧いただくと、ロマンスだけではない何かをたくさん感じていただけるのではないかと思っています」
――制作発表会でご自身とジュナが似ていると仰っていましたが?
「ものすごく似ているというわけではありません(笑)。僕は、キャラクターを見ながら、自分と似ている点はどんなところがあるか、毎回考えるんです。今回演じたジュナは祖母と暮らしていますが、僕も祖母と過ごしたことがあり、そんな些細な部分が似ていたと思います」
――出演を決めた理由は「キム・ヘジャさん、ハン・ジミンさんと演技してみたかったから」と仰っていましたが、実際にお2人と共演してみていかがでしたか?
「ヘジャさんとジミンさんと一緒に演技することができるということだけでも、僕には大きなことで、とても幸せでした!実は以前から平凡な人物を演じてみたいと思っていたんですが、『眩しくて(原題)』の台本を初めてもらった時はものすごい感覚に襲われました。内容は平凡ではなくても、人間らしい平凡な生き方をするキャラクターを演じたかったので、その部分においてもジュナ役をぜひ演じたいと思い、出演を決めました」
――記憶に残っているセリフや場面はありますか?
「第6話で僕が70歳のヘジャに怒りながら自分のすべてをぶちまけるシーンがあります。人間なら誰しもがそんな気持ちを持っていると思います。自分は辛いのに、なぜ周りは「お前はもっと頑張らなければいけない」と言うのか...。頑張れる方法が何かも分からないし、どうしたら自分が大変な状況から脱することができるのかも分からないのに、なぜ周りが自分に『頑張れ』と言うのか分からない。『頼むから僕の人生にああだこうだ言わないでくれ』と言うシーンがあります。現実ではほとんどの人はジュナのように気持ちを心の中に抱きつつも、吐き出す事はできないと思うんです。僕自身も、やはりそんな気持ちと言葉を心の奥底に留めていた時もあり、ドラマでジュナとしてこのセリフを言う時、辛い人生を歩んでいるジュナというキャラクターが気の毒でかわいそうでした」
――今仰ったように、辛い人生を歩むジュナについて、演じながら大変だった点や気を遣った部分はありますか?
「演じながら大変だった点はたくさんありました。僕も気づかないうちにジュナにものすごく感情移入していたと思います。これは少し笑えるエピソードでもあるのですが、『眩しくて(原題)』の撮影中に、海外に行く予定があったんです。その時に空港で撮られた写真を見ると、僕の目つきが悲しい子どものようだと周りからたくさん言われました。今でも悲しそうに見えると言われますが(笑)、そのくらい僕が役に入り込んでいたという証拠なので、一方では胸がいっぱいでうれしく、一方ではキャラクターについてたくさん考えるようになった気がします」
――この作品がナム・ジュヒョクさんに残したものは?
「まず一番は"人"です。ご一緒させていただいたすべての方々が僕にとってとても大切な人になりました。もうひとつは、僕の人生についてもう一度考えてみることができたことです。そしてもうひとつあるとするならば、より一生懸命に生きなければならない、と感じることができたことです」
――最後に、ヒロインのヘジャのように時間を戻す能力があるとしたら戻りたい時は?また未来に行けるとしたら、行ってみたい未来は?
「正直、僕はまだ戻りたい瞬間はありません。自分なりに一生懸命生きてきたと思っていますし、今はまだ戻ったところで思春期や幼年期ですから。それよりも未来の方が気になります。
僕は21歳で演技を始めたんですが、専門的に演技を学んで始めたわけではないので、一年後もちゃんとできているか...悩みながら演技者としての道を歩んできました。その気持ちがずっとあったので、30歳になった時の自分が、この仕事を地道に続けているのか、10年後の俳優ナム・ジュヒョクが、どんな姿になっているか気になっていたんです。その瞬間のために、今もたゆまず目標を叶えられるように走り続けている途中です。なので、今行ってみたい未来とするならば5年後。果たして自分が夢見ていた目標が叶っているか――それがとても気になります」
文=HOMINIS編集部
放送情報
眩しくて(原題)
放送日時:2019年5月18日(土)20:50~
※毎週(土)20:50~2話連続放送
チャンネル:KNTV
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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