「オクニョ」で大注目!実力派コ・スが本格メディカルドラマで見せたアラフォーの色気

これまで韓国で数々の演技賞を受賞するなど、実力派として評価を高めてきた俳優のコ・ス。20年以上の役者歴を持ち、ベテランの域に達しつつある彼の主演ドラマ「胸部外科(原題)」が、衛星劇場にて8月16日(金)より日本初放送される。意外にも初の医師役への挑戦となったが、これを機に彼の歩みを改めて振り返っていきたい。

「胸部外科(原題)」

(C)SBS

1998年に役者としてデビューを果たすと、2000年のドラマ「母よ姉よ」でMBC演技大賞新人賞を受賞するなど早くから才能を見せつけていたコ・スは、整ったルックスを武器に数々のメロドラマで活躍。2005年の「グリーンローズ」では、愛する女性の父親を殺した濡れ衣を着せられて復讐に燃える青年という壮絶な生き様を体現し、心の奥底に宿る激情を迸らせる骨太な存在感を発揮した。

ドラマだけでなく、映画のフィールドでも活躍しており、主演を務めた2004年の映画デビュー作『サム ~SOME~』では、ある事件の容疑者とされた先輩刑事の身の潔白を証明しようと奮闘する若手刑事を演じ、"韓国のアカデミー賞"とも称される大鐘賞で新人賞を受賞した。

東野圭吾の原作小説を映画化した『白夜行 -白い闇の中を歩く-』(2009年)には、14年前に起きた殺人事件の被害者の息子役で出演すると、ミステリアスでクールな雰囲気を纏った影のある姿を披露し、アクションや濡れ場など色気を漂わせた魅力を振りまいた。朝鮮戦争末期の南北境界付近での戦いを描いた『高地戦』(2011年)では、壮絶な戦闘により必要とあらば上官殺しも厭わない冷酷な人間となったスヒョク中尉を熱演。ゾッとするような冷たい眼差しを見せたかと思えば、実は人一倍仲間想いの人間的な姿という真逆の表情を見事に操り、強烈なインパクトを残した。

そんなコ・スにとって、韓国のみならず日本でも抜群の知名度を得るきっかけとなったドラマが、2016年の「オクニョ 運命の女(ひと)」だ。初の時代劇挑戦となった本作で演じたのは、主人公・オクニョを支え続けるユン・テウォン役。激動の朝鮮王朝時代において、国を揺るがす陰謀に巻き込まれ、強大な権力に立ち向かっていく主人公の姿が描かれる今作で、信頼で深く結ばれたオクニョとテウォンとの関係は、回を重ねるごとに注目を浴びるように。オクニョ役のチン・セヨンと共に、頭脳明晰で機転の効く頼もしいテウォンを堂々とした佇まいで体現したコ・スも、お茶の間人気を獲得することとなった。

「胸部外科(原題)」

(C)SBS

そんな「オクニョ」以来2年ぶりのドラマ出演となる「胸部外科(原題)」は、医師としての使命と個人としての事情が衝突するジレンマに陥った胸部外科医師たちの姿を、ヒット作「被告人」の演出・脚本コンビが描いた本格派の医療ドラマだ。コ・スが演じているのは、普通は1〜2年で終えられる研究員生活を4年も続ける、患者の生命が第一という主義の胸部外科医のパク・テス。母親が病気を抱えており、そのことで医師としての信念と葛藤しているという役どころだ。

テスの複雑な胸中を、物静かだが憂いや困惑、憤りなど様々な感情を宿した目の演技で見事に表現。彼の生殺与奪権を握る教授のソクハン(オム・ギジュン)や同僚のスヨン(ソ・ジヘ)と医師としての信念や術式を巡ってぶつかり合う場面では、豪快に頬にビンタを張られたり、鋭い眼光でにらみ合ったりと迫真の演技を見せており、この貫禄のある姿からはアラフォーの色気がそこはかとなく感じられるのだ。

「胸部外科(原題)」

(C)SBS

これまでシリアスな役どころで培ってきた演技力やキャリアによって、深みを増したコ・スの人間力そのものが存分に活かされている本作。成熟した大人の男の魅力が存分に詰まった彼のカッコよすぎる姿には、心を掴まれること間違いなしだ。

文=HOMINIS編集部

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放送情報

胸部外科(原題)
放送日時:2019年8月16日(金)23:00~
※毎週(金)23:00~2話連続放送
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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