完璧な人生から絶望の奈落へ...キム・ヒョンジュンが体現する悪魔的な人間の本性

「インディアン・ピンク」
「インディアン・ピンク」

コロナ禍でなかなか会えないファンに向け、5月から7ヶ月連続となる大型オンラインプロジェクト「2021 KIM HYUN JOONG Monthly Concert 'Prism Time'」を展開しているキム・ヒョンジュン。自身のYouTubeチャンネルでも、韓国の様々な場所で撮り下ろしたライブ映像や日常の模様をアップするなど、オンラインで精力的に活動している。

ヒョンジュンはアーティストとしての一面のほか、俳優という顔も持っている。「花より男子~Boys Over Flowers」(2009年)や「イタズラなKiss~Playful Kiss」(2010年)など、整ったルックスを武器に、ロマンス系のドラマを中心に活躍。近年はドラマへの出演機会は減ったものの、役者としての実力にも確かなものがある。

キム・ヒョンジュンが戦慄の表情を見せる主演作「インディアン・ピンク」

(C)2020 Nine Tails Korea All Rights Reserved

そんな彼にとって役者としての転機となりそうな作品が、8月4日(水)に衛星劇場にて放送される初の映画主演作『インディアン・ピンク』だ。6月に日本で公開されたばかりの本作は、悪魔的な人間の本性が暴かれていく愛憎サスペンスで、ヒョンジュンがこれまで見せてこなかったようなダークな表情を覗かせている。

主人公は社会的な成功を収め、愛する恋人もおり、完璧と思える人生を送っていた男。しかし、恋人が新たな人生を夢見て彼のもとから忽然と去ってしまう。自分の人生の一部を失ったように思い詰めた男は、絶望という奈落を突き進んでいくことに...。

「インディアン・ピンク」

(C)2020 Nine Tails Korea All Rights Reserved

「インディアン・ピンク」

(C)2020 Nine Tails Korea All Rights Reserved

ヒョンジュンにとって久々のカメラの前での演技となった本作は、モノドラマのように男の心理的な変化を克明に炙り出していく。ほとんど一人芝居のような構成になっており、それゆえに役者の度量が試される難しい作品だ。

完璧な人生が一転したことで男の真の顔が徐々に暴かれていくが、ヒョンジュンはこれをエモーショナルに表現。恋人を失ったショックで打ちひしがれて酒に溺れたり、泣き喚いて怒鳴り散らかしたり...と、情けなくも迫力のある激情的な演技を披露している。

「インディアン・ピンク」

(C)2020 Nine Tails Korea All Rights Reserved

さらに、血まみれの顔で温度を感じさせない不気味な笑顔を浮かべたり、虚空を見つめながらソーセージにかぶりつく戦慄の表情を見せたりと、冷淡な男にも様変わり。バラエティ番組で語られた「最後の機会だと思って全力で取り組んだ」という言葉通りの圧巻の演技は、カリフォルニア国際映画祭のベスト演技賞を受賞するほどの高い評価を集めた。

「インディアン・ピンク」

(C)2020 Nine Tails Korea All Rights Reserved

日本での公開は2週間限定のオンライン上映という形だったため(韓国でもオンライン公開)、見逃してしまった人もいるかもしれない。作品を鑑賞できる貴重な機会となる今回の放送で、キム・ヒョンジュンの演技力の高さを堪能したいところだ。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る

放送情報

インディアン・ピンク
放送日時:2021年8月4日(水)18:30~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物