「ノクドゥ伝」の女装姿から一変！肉体を鍛え上げたチャン・ドンユンの硬派な軍人姿

7月12日に29歳の誕生日を迎え、韓流ドラマ界で今最も注目されている若手俳優の1人、チャン・ドンユン。瑞々しさと中性的な独特のムードを漂わせ、イケメンというよりは美男子と形容するに相応しい美貌の持ち主だ。その"最強美男子"がこれまでの印象を一新し、軍人役を演じた主演ドラマ「サーチ(原題)」(2020年)が、8月25日(水)よりKBS Worldにて放送される。

ドンユンは2016年のデビュー後すぐに、日本でも映画・ドラマ化された宮部みゆきの傑作小説の韓国ドラマ版「ソロモンの偽証」(2016年)に出演。その後も、コン・ユやイ・ジョンソク、ナム・ジュヒョクら人気スターを多数輩出してきたKBSの人気ドラマ「学校」シリーズの7作目「恋するレモネード」(2017年)などの主要キャストに起用されるなど、早くから期待のライジングスターとして注目を集めてきた。

中でも、転機となった出世作が、時代劇に初挑戦した「ノクドゥ伝～花に降る月明り～」(2019年)だ。男子禁制の女人村に潜入するため未亡人になりすます主人公・ノクドゥ役で見せた女装姿は、本物の女性に勝るとも劣らない麗しさ。化粧映えする端正な顔立ちや、ほっそりした首すじ、繊細な所作など、そのあまりの美女ぶりは反響を呼び、スター俳優の仲間入りを果たすきっかけとなった。

そんな"女装男子"ぶりが注目を集めた「ノクドゥ伝」の後、新たな挑戦としてドンユンが次回作に選んだのが、韓国ドラマ史上初となる"DMZ(非武装地帯)"を舞台にした本格ミリタリー・スリラーの「サーチ(原題)」だ。

韓国と北朝鮮の国境付近にあるDMZで発生したミステリアスな事件と、それを追う捜索隊の姿を描いた本作は、ロケ地がもたらすリアルな緊迫感はもとより、映画のような完成度の高さも話題を呼んだ。

ドンユンが演じるのは、軍用犬のハンドラーを担う兵長・ドンジン。キャリア初期の瑞々しい青春ドラマで見せてきたナイーブな雰囲気や、「ノクドゥ伝」での女装姿とはイメージを一新し、鍛え上げられた肉体で危険な任務に挑むキャラクターを演じている。軍事境界線を越えてくる北朝鮮軍と対峙する中、DMZに潜む未確認生命体の脅威にもさらされる...という衝撃の展開もまた、見どころの1つだ。

また、初共演ながら絶妙なコンビネーションを見せていたのが、ドンジンの"元カノ"である中尉・イェリムを演じたアイドルグループ・f(x)のクリスタル。共に特殊任務隊のメンバーとして再会する2人の関係性は、スリリングな作戦の描写と絶妙なコントラストを発揮しており、彼らが交わす甘いキスシーンも印象的だ。

これまでのパブリックイメージを覆し、ハードな男らしさ全開で新境地を切り開いたドンユン。またこの先どのような表情を見せてくれるのか...？次世代を担う演技派俳優として、新たな魅力を発信し続ける彼の今後の活躍にも期待したい。

文＝中川菜都美

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