途方もない吸引力...瞳に孤独の色を浮かべるソ・イングクが体現する「人を愛する過程」

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

7月に韓国で最終回を迎えたばかりの話題作「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」が反響を呼んだソ・イングク。約3年ぶりとなる待望の主演作であるうえに、タイトルもどこかミステリアスな雰囲気で、韓国でも放送前から高い注目を集めていた。いざ放送されると、"余命宣告されたヒロインとの命懸けのラブロマンス"という切なくも情熱的なストーリーが多くのファンを魅了した。

そんな同作が、韓国での初放送から約3ヶ月足らずの10月3日(日)、Mnetにて第1話先行放送、10月23日(土)より本放送を迎える。作品全体を貫くのは、イングク演じる"滅亡"の研ぎ澄まされた美貌とカリスマだ。

キス職人と称されるソ・イングクの美しいキスシーンも!「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
キス職人と称されるソ・イングクの美しいキスシーンも!「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」は、イングク演じる"滅亡"と、パク・ボヨン演じるウェブ編集者、ドンギョンの運命の恋を描くファンタジーラブロマンス。脳腫瘍で余命100日の宣告をされ、不幸なことが連続する毎日に絶望したドンギョンが、「こんな世界滅びてしまえ!」と叫ぶと、彼女の前に"滅亡"と名乗る男が現れる。ドンギョンは、願いをかなえてくれるという"滅亡"と、命をかけた契約をする――というストーリーが描かれる。

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

北川悦吏子脚本ドラマの韓国版リメイクとなる前作「空から降る一億の星」(2018年)では、孤独で謎めいた雰囲気から"怪物"と呼ばれる青年・ムヨンを演じたイングク。"滅亡"もクール役柄ならではの呼び名かと思いきや、文字通り「神と人間の間に存在し、消えるものすべての理由になる存在」というキャラクター。人間ではない存在を主人公に、物語は序盤からファンタジックかつミステリアスに展開する。

だが、非現実的なはずの"滅亡"という存在も、見る者を惹きつけずにはいられないカリスマ性を持つイングクが演じると、途端にリアルな存在感を漂わせる。

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

イングクと言えば、「君を憶えてる」(2015年)の天才プロファイラーや「元カレは天才詐欺師~38師機動隊~」(2016年)の詐欺師など、近寄りがたく特殊な能力を持った役柄も数多く演じてきた。韓国で5月に公開された映画『パイプライン』でのスゴ腕採掘技術者役では、大胆不敵な笑みを浮かべる姿が印象的だった。

ところが今作での"滅亡"はただ存在するだけで、何かを滅ぼす...。長い間、そうした運命に淡々と従ってきた彼は、瞳に孤独の色を浮かべている。その姿は、"感情のない怪物"といわれた「空から降る一億の星」のムヨンにも重なる。

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

その一方で、イングクの作り上げた"滅亡"は悲しいほどに人間らしい一面も持つ。孤独だった"滅亡"は、ドンギョンを通して人間の複雑な感情に触れ、誰かを愛することを学んでいく...少しずつ心ある存在へと変化し、同時に無自覚だった孤独に気付いていく姿に、胸が締めつけられる。奇想天外なキャラクターに息を吹き込むイングクの演技力には、目を見張るばかりだ。

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

さらに、歌手としてのキャリアも持つイングクはこの作品でOST(オリジナルサウンドトラック)にも参加。エンディングテーマの「はるか遠い未来、僕らが」でこちらも3年ぶりに美しい歌声を披露したことでも話題を呼んだ。

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」
「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」

(C) STUDIO DRAGON CORPORATION

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(2017年)や「愛の不時着」(2019年)、「ヴィンチェンツォ」(2021年)といった近年のヒット作を生み出しているSTUDIO DRAGONが手掛けた作品とあって、その完成度は折り紙付き。ソ・イングク演じる孤独で途方もなく魅力的な"滅亡"がたどる真実の愛の物語をじっくり堪能したい。

文=酒寄美智子

この記事の全ての画像を見る

放送情報

「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」第1話先行放送
放送日時:2021年10月3日(日)19:15~
※レギュラー放送は10月23日(土)より毎週(金)(土)21:00~
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物