朗読劇の余韻を引きずりつつ、イベントは新たなライブパートへ移行。新たな衣装を着用した「楪いのり」がスクリーンに姿を現すと、再びEGOISTのステージがスタートする。テレビシリーズ第1期の後期エンディング・テーマ「All Alone With You」で会場を感動的な空気で包み込むと、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』のエンディング・テーマ「当事者」で最高潮を迎え、自身のライブパートを全うした。
イベントもいよいよ佳境へ。関と花澤のトークパートでは、昼公演に塩谷直義監督、夜公演には日髙のり子(ドミネーター役)からのメッセージを紹介。前者からは関と花澤への質問、後者からはドミネーターのアフレコ時エピソードなどが明かされ、場を大いに盛り上げた。
『PSYCHO-FES 10th ANNIVERSARY』最終ブロックは、『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズには欠かせないアーティストの1組である、凛として時雨のライブパート。テレビシリーズ第1期の前期オープニング・テーマ「abnormalize」でスタートしたステージは、ピエール中野(Dr)が叩き出すヘヴィなビートやこのバンドならではのカオティックでエモーショナルなバンドアンサンブル、TK(Vo, G)と345(Vo, B)の繊細さとヒステリックさが同居するボーカルワークで唯一無二の世界観が展開されていく。その後もテレビシリーズ第2期オープニング・テーマ「Enigmatic Feeling」、『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』主題歌「Who What Who What」と、ファンにはお馴染みのナンバーを次々と拾う。ノイジーなサウンドながらも胸に訴えかけるような歌と演奏を前に、観客は熱い声援を送り続け、ラストナンバーである『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の主題歌「アレキシサイミアスペア」で会場は興奮のるつぼと化し、クライマックスを迎えた。
すべての演目を終えると、ステージには改めてキャスト陣が登壇。それぞれファンへ向けて感謝の言葉と、『PSYCHO-PASS サイコパス』に対する深い愛情を口にし、最後に関が「どこかで監督が聞いているかもしれないので、みんなで続編をお願いしましょう」、花澤が「20代、30代の朱ちゃんを演じて、40代の朱ちゃんも演じられたらいいな」と続編制作を熱望してイベントを締め括った。
撮影=河本悠貴 文=西廣智一
作品情報
アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズ
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