青山なぎさ、ソロアーティストとして踏み出した新たな一歩 ファンとともに作り上げた1st LIVE『KAIHOU』

真っ赤なドレスに着替えた青山は、アルバムのリード曲「解放」を歌唱。音源を聴いたときから青山の歌声の迫力には驚かされたが、ライブで聴く「解放」は絶品だった。冒頭の高らかに歌い上げるアカペラから、疾走感のあるサビの流れるような歌声に至るまでの声色の変化がとにかく素晴らしい。「wake up」ではロックなパフォーマンスを届け、多彩な歌声を披露する。

バンドメンバーを紹介した後は「Voice」「ホントの気持ち」へ。「Voice」のサビの〈Raise your voice and stand up again〉というパートでは、青山が観客にマイクを向けて、一緒に歌うというライブらしい光景も。1st LIVEからすでにファンとともに作り上げる楽曲となっており、感動的な光景がそこにはあった。

MCでは幕間映像にも登場した俳優の吉田電話が会場に来ているということで、ファンからは吉田コールが起こる。客席に紛れた吉田がスクリーンに映し出されると、会場からは割れんばかりの歓声が起こり、吉田もその声援に応えていた。会場が和やかな雰囲気に包まれる中で、続いて披露されたのはこの日が初披露となる新曲「時が止まればいいのに」。同曲について青山は「冬ソングを作ってみたいと思いました」と語り、2024年12月6日(金)に配信リリースされることも発表した。

「こうしてライブをやらせていただけたのも、みなさんの応援があってこそですので、これからもみなさんの心に寄り添える楽曲を作っていきたいと思っています」「初めてみんなと会ったときは、まだ壁があった。だけど、ライブやイベントに来てくれたり、SNSで反応してくれたりしたことで、心を『解放』できたんじゃないかなって」と心に秘めた思いをまっすぐな言葉で伝えて、本編最後となる「幸せ」を届けた。

アンコールでは、そのまま楽曲に突入するのではなく、今年5月に開催された『BIRTHDAY FAN MEETING 2024』で見たときと同じようにファンとコミュニケーションを取っていたのが印象的だった。ファンを楽しませたいという思いは、たとえライブであっても変わらない。青山の活動のモチベーションになっているのはファンの存在なのかもしれないと改めて思った。

最後の1曲は「ホントの気持ち」「Voice」「wake up」の中からファンの声援の大きさで選ばれた楽曲が披露されることに。その結果選ばれたのは「Voice」。青山はこれまでのライブに思いを馳せるように、多幸感のある笑みを浮かべ、今この瞬間を噛み締めているようだった。「最初アーティスト活動をしますと伝えたときは、まさかこんなに楽しいライブができるとは思ってもいませんでした。でも、こうして私の曲をたくさん聴いてくださって、1st LIVEを楽しみにしてたよという思いを全力でぶつけてくれたみなさんのおかげで、本当に素敵な一日になりました」とファンに感謝を伝えた。

終演後には「時が止まればいいのに」の配信リリースとともに、2024年12月6日(金)にMVの公開、さらには青山なぎさ1st LIVE『KAIHOU』のBlu-rayが発売されることが発表された。このライブに来ることができなかった方は、この機会に円盤を購入して青山の記念すべき1日を味わってほしい。

取材・文=川崎龍也

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リリース情報

「時が止まればいいのに」
2024年12月6日(金) 0:00 配信リリース
2024年12月6日(金) 20:00 Music Video公開


Blu-ray 青山なぎさ1st LIVE『KAIHOU』
詳細は近日公開

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