
(C)Universal Studios. All Rights Reserved.
――ウィキッドに登場するキャラクターの中で共感できるキャラクターはいますか
「『ウィキッド』が人気作である理由の1つは、主役の2人が全く違う道を歩んで、全く違う選択をしているのにも関わらず、どっちにも共感できるというところだと思います。私が若かった頃は、エルファバだけに共感して心を突き動かされていたのですが、改めて今回この映画を見たときにグリンダも自分の夢を曲げなければいけなかったり、大人として社会で生きていたらこういうこともあるな、などと共感しました。エルファバの目線で見たらグリンダはうらやましいけど、グリンダもエルファバのことが羨ましいんだろうなと感じましたし、これが大人になることかと思いましたね」
――『ウィキッド』を通して大人になる実感を得られたということですね
「『ウィキッド』は社会の仕組みを描いている作品だと思うんです。社会の中でなにか1つを悪者にすることによって社会が統一されていくことや我々人間の性質というものをおとぎばなしの世界の中で素直に描いている作品だと感じます。また、それが教訓めいていなくて、物語の中に落とし込んであるので本当に素晴らしい脚本・演出だと思いますし、世の中が本当の意味で生まれ変わらない限り、この作品はたくさんの人の心を打つと思います。いつかこのウィキッドという作品の目指すような、エルファバが目指すような未来がこの世界にも訪れたらいいなと思っています」

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――ウィキッドでは様々な名曲があると思いますが、その中でも特に田村さんの推しの曲はありますか?
「全部好きなのですが、『I'm Not That Girl』という曲です。フィエロに恋をしたエルファバが、グリンダとフィエロの仲を見て歌う失恋ソングなのですが、その歌がすごく胸に来ました。昔ウィキッドを見た当時は学生だったので、エルファバが緑の肌であるがゆえに好きな男性にもアプローチできないというところがかわいそうで、その失恋ソングにすごく心を打たれましたし、観劇中いつもその歌で泣いていました。今この時代にも、ルッキズムに苦しんでる方たちがたくさんいると思うので、そういう方たちにも勇気を届けられる作品だなと改めて思います」
――表現するにあたって、難しかったところはありましたか?
「ネッサローズがお父様から宝石の靴をもらったときに、靴を見ながら『宝石の靴だわ』というシーンがあるのですが、私が声を当てるとお父様に話しかけているように聞こえる、と監督がおっしゃられて、そういった部分が難しかったです。映像や舞台だったら実際に自分が下を向けばいいだけだけど、声だけで空気感まで表現することがすごく難しいなと思いつつ、とても楽しいとも感じました。すごく楽しかったので、あっという間に収録終わったように感じて少し寂しかったです」
映画情報
『ウィキッド ふたりの魔女』
3月7日(金)より、全国ロードショー!
(C)Universal Studios. All Rights Reserved.
配給:東宝東和
出演:シンシア・エリヴォ、アリアナ・グランデ、ジョナサン・ベイリー、イーサン・スレイター、ボーウェン・ヤン、ピーター・ディンクレイジ with ミシェル・ヨー and ジェフ・ゴールドブラム
監督:ジョン・M・チュウ(『クレイジー・リッチ!』『イン・ザ・ハイツ』)
製作:マーク・プラット(『ラ・ラ・ランド』『リトル・マーメイド』)、デイヴィッド・ストーン(「ウィキッド」)
脚本:ウィニー・ホルツマン
原作:ミュージカル劇「ウィキッド」/作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ、脚本:ウィニー・ホルツマン
日本語吹替版キャスト:高畑充希、清水美依紗、海宝直人、田村芽実、入野自由、kemio、ゆりやんレトリィバァ、塩田朋子、大塚芳忠、山寺宏一、武内駿輔ほか
日本語吹替版スタッフ:三間雅文(台詞演出)、蔦谷好位置(音楽プロデューサー)、高城奈月子(歌唱指導)、吉田華奈(歌唱指導)
公式サイト:https://wicked-movie.jp/
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