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福西勝也×加藤渉×河西健吾×新祐樹が語る"作品愛" 『怪獣8号』の魅力を見つめ直す総集編

声優

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『怪獣8号』第1期総集編
『怪獣8号』第1期総集編

――第1期を通して、ご自身が演じたキャラクターの好きなところを教えてください

「伊春の好きなところは人間臭さですね。普段は明るくてムードメーカーなんですけど、実はすごく繊細で、自分の中にコンプレックスを抱えていたりもするんです。彼は討伐高専でも成績優秀で、頭も良いはずなのに、防衛隊に入ってからは思うようにいかなくて焦ったり、他の隊員と自分を比べたり。そういう優等生ゆえの苦悩を抱えている姿が、すごくリアルで共感できました。監督からも『明るい面だけでなく、伊春の弱さや葛藤も丁寧に見せてほしい』と言われて、演じていて難しいながらもやりがいを感じましたね」

加藤「僕は原作をオーディションの前から読んでいて、レノというキャラクターには強い思い入れがあります。演じていく中で気づいたのは、自分とレノの性格が似ている部分が結構あるなということ。ちょっと危なっかしいところとか、どこか憎めないけど心配になっちゃう感じとか(笑)。だからこそ、レノを通して自分を好きになるためのステップを踏んでいるような感覚があります。実は今、第2期の収録も進んでいて、あるシーンで自分自身とレノの感情がぴったり重なった瞬間がありました。内容はまだ言えませんが、とても大きな気づきのある経験で、レノを好きになることで、自分自身も好きになれるみたいな、そんな時間を過ごせた気がします」

福西「カフカは作品の中で一番好きなキャラクターだったので、演じることができて本当に幸せでした。カフカってすごく思慮深くて、懐の広い人間だと思うんです。周囲を気遣えるし、経験から学び、そこからちゃんと分析もできる。でも一方で、誰かのためなら考える前に体が動いちゃうような思い切りの良さも持っているんです。私自身は慎重派で石橋を叩いて渡るタイプなので、カフカのように思いやりと勇気をバランスよく持てる姿勢に、純粋に憧れます。理想の大人像に近いというか、自分もこうなりたいと思える存在ですね」

日比野カフカ(CV.福西勝也)『怪獣8号』「保科の休日」より
日比野カフカ(CV.福西勝也)『怪獣8号』「保科の休日」より

河西「保科は、まさに"理想の上司像"ですね。彼は過去に苦労してきたからこそ、人を見る目がある。例えば、カフカのように数値的には評価されないような人間にも、『この人には何かある』と言って手を差し伸べることができる。自分がかつてミナに見出されたように、今度は自分が他者を信じて引き上げようとする。そういう姿に、僕自身も学ぶことが多かったです。演じていて、すごく人間の器を感じるキャラクターでした」

――最後に、総集編として劇場で公開されている『怪獣8号』について、あらためてファンの方やこれから観る方へのメッセージをお願いします

「今回はカフカにフォーカスを当てた構成になっているので、彼の心の動きに寄り添って作品を楽しんでいただけると思います。総集編としての魅力は、やっぱり"体験"として楽しめるところですね。劇場のスクリーンと音響で観ると、本当にアトラクションのような感覚がある。『怪獣8号』の世界に没入しながら、推しキャラや新たなお気に入りを見つけてもらえたら嬉しいです」

加藤「例えが少し雑かもしれないんですが...お風呂でいう"サウナと水風呂"みたいな(笑)。総集編で熱くなった心が、最後の「保科の休日」でスーッと癒される。そんなリズムがとても心地よい作品だと思います。気軽に、休日や空いた時間にリラックスして観るという気持ちで劇場に来ていただけたら嬉しいです」

市川レノ(CV.加藤渉) 『怪獣8号』第1期総集編より
市川レノ(CV.加藤渉) 『怪獣8号』第1期総集編より

福西「初めて観るという方も、総集編から入って大丈夫です! 劇場のソファに身を委ねて、何も考えずにどっぷり浸かってください(笑)。アニメ本編を観た方にとっては、劇場ならではの音響が大きな魅力だと思います。5.1chのサラウンドで、声の細かなニュアンスや息遣いまで聞こえるようになっていて、キャストの細やかな芝居をより深く感じてもらえるはず。すでに観た人も、新しく観る人も、どちらにも響く作品になっていると思います」

河西「"怪獣×大迫力アクション"という作品だけに、やっぱり音響の進化を感じてもらいたいですね。アニメ第1期でも音にはすごくこだわっていたんですが、それを劇場の大スクリーンで、5.1chで味わえるというのは、本当に贅沢だと思います。そして、これから始まる第2期も、また何らかの形で劇場で観られるような展開があればいいなと願っています。アニメにまだ触れていない方も、友達に誘われて観に来た方も、ぜひこの作品をきっかけに"推しキャラ"を見つけてくれたら嬉しいです。グッズもたくさんあるので、気になるものがあればぜひ手に取ってみてくださいね!」

取材・文=川崎龍也 

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作品情報

アニメ『怪獣8号』第1期総集編/同時上映「保科の休日」
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