(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会
――神威は本作のなかでも人気のキャラクターです。日野さんはその人気ぶりを実感されていたのでしょうか?
「イベントやファンの皆さまからのお手紙を通じて、ダイレクトに熱量を感じていました。本当にありがたいですね」
――それほどまでに人を惹きつける魅力が彼にはあるんですね
「いわゆるダークヒーローでも純粋な悪でもない。陰がありつつ、でもどこか光の要素も感じさせる...。演じていた当時は、彼の心の底が見えない分、奥深くて面白いキャラクターだなと思っていました」
――ギャグもあり、シリアスパートもある「銀魂」の世界観にはどんな印象をお持ちですか?
「観ている方の気持ちを途絶えさせず、ずっと惹きつけ続ける構成が本当に魅力的です。ギャグだけだとどこか物足りなさが出てくるし、シリアスだけだと心が疲れちゃう。その絶妙なバランスで組み立てられているので、毎回すごいなと圧倒されます。キャラクターの表情やコント部分の振り切り方も極端でぶっ飛んでいるので、刺激的だし、見ていてワクワクしますね」
――声優陣のチームワークについてはいかがですか
「皆さん、オンとオフの切り替えが凄まじいんです。ワイワイしていても、収録が始まった瞬間に、真剣に役と向き合い、ギャグシーンでは全力で弾ける。キャストが心から楽しんでいる熱量が映像を通して伝わるからこそ、視聴者の方々も笑って、楽しんで、泣いて...と、いろいろな感情を持つ。そんな魅力と原作の力も相まって、作品にのめり込んでくれている方が多いのかなと思います」
――最後に、神威はどこまでも強さを求めるキャラクターです。日野さんは、彼の「最大の強さ」ってどんなところだと感じていますか?
「神威の最大の強さは『自分が弱いと思っているところ』ではないでしょうか。母が亡くなるとき、自分は何もできなかった。子どものころだった分、余計にやりきれなさがあるし、弱いから『強くならなきゃ』、『自分が強ければ』と悔やむ。一見、父に対して恨みをもっているようにも見えるのですが、実はその刃は自分自身に向けられている気がするんです。ずっと『自分が強ければ、母も助けられたんじゃないか』と弱さを自覚しているからこそ、神威はあそこまで強くなれた。個人的な解釈ですが、そう思います」
――すごく腑に落ちた見解でした!
文・撮影=浜瀬将樹









