現在、アニメ「可愛ければ変態でも好きになってくれますか?」の主人公・桐生慧輝などを演じる声優・下野紘。2002年に「ラーゼフォン」の主人公・神名綾人に抜てきされ、TVアニメ初出演を果たした彼は、これまでに「バカとテストと召喚獣」の吉井明久、「ACCA13区監察課」のジーン・オータスなどの主人公をはじめ、「うたの☆プリンスさまっ♪」の来栖翔、「鬼滅の刃」の我妻善逸など、数々の話題作で人気キャラクターを演じてきた。
声優バラエティなどの映像作品に出演することも多く、明るく親しみやすいキャラクターで番組を盛り上げている。また、2016年には声優デビュー15周年を記念し、歌手としてソロデビューも果たしている。そんな下野がナレーションを務めたドキュメンタリー「恋する動物たち」が、8月23日(金)よりナショジオ ワイルドで放送される。
■野生動物たちの恋の駆け引き
子孫を残すため、異性にあの手この手で求愛する動物たちの姿を収めた本作は、ニュージーランド南方沖に位置するオークランド諸島に暮らすオスのペンギンが、パートナーを探す場面から始まる。オスが拾った石をメスの前に集めていくのだが、懸命で直向きなその姿と下野の少年のような声がマッチしている。
ペンギンの他にも、多種多様な生物の求愛活動を紹介。クジャクグモがメスにアピールするため足を高く振り上げたり、腹部の美しい模様を披露する様子や、ジャングルで最も軽快なステップを踏むキモモマイコドリンが、木の枝でマイケル・ジャクソン顔負けのムーンウォークを見せるシーンなども、しっかり捉えられている。
自分とは異なる種の光を発し、その種のオスをおびき寄せて食べてしまう恐ろしいメスのホタルや、対応を間違えるとメスに食べられてしまう可能性もある、タランチュラの求愛など、命に関わる求愛活動も。また、縄張りを守るマウンテンゴリラのリーダーが、若いゴリラ5頭と戦って追い払う様子や、ハーレムを作るゾウアザラシのオスが、他のオスと死闘を繰り広げるシーンなど、迫力ある映像も満載だ。
■下野紘ならではのナレーション
愛を求めてさすらい、時に命を懸けて戦う動物たちの姿を、下野のナレーションは優しく包み込んでいく。ヘタレキャラを演じることも多い下野だが、そのキャラクターが生かされているシーンも。アフリカ大陸南東沖のマダガスカル島に生息するワオキツネザルの紹介では、メスがオスより優位な社会のため、おびえた感じを出している。
これまでハーレムな主人公やヘタレなキャラクターを数多く演じてきた下野だからこそ出せる、恋愛に対する感情表現豊かな声のナレーションを楽しみつつ、野生動物たちが織り成すさまざまな恋愛の形を見守ってほしい。
文=堀慎二郎
放送情報
恋する動物たち
放送日時:2019年8月23日(金)21:00~
チャンネル:ナショジオ ワイルド
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
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