佐倉綾音も不安だった、「おさまけ」シロを一番うまく演じられるのは私ではないのでは...

――黒羽役の水瀬さんとのデュエットとなるエンディングテーマ「戦略的で予測不能なラブコメディのエンディング曲」について、その魅力やレコーディング時のご感想などをお聞かせください。

「割と声の高いクロと、ちょっとロートーンなシロの組み合わせになっています。水瀬さんとのデュエットソングは他の作品でも結構あったんですけど、ここまでローとハイに振ったキャラでのデュエットは多分初めてで、どうなるのかなと思っていました。私が先にレコーディングしたのですが、完成した楽曲を聴かせていただいた時に、我ながらとてもバランスがいいなと。ここまでのものが上がってくるとは、とても感動しました。セリフの掛け合いなどもあって、声優の本領を発揮するキャラクターソングは、こうあってほしいと思える楽曲になっていたのも嬉しかったです」

――タイトルも素晴らしいですよね。

「レコーディングした時はタイトルが決まっていませんでした。完成した楽曲をいただいたファイル名にこのタイトルが付いていて、まだ決まっていないんだと思いましたが、スタッフさんに確認したら『これが曲名です』と。この作品は普通のラブコメ作品ではありえないことをやっていくイメージだったので、キャラソンもここまで吹っ切ってもらえて本当に愛すべき作品だなと思います。」

――ご自分が末晴だとしたら、黒羽、白草、真理愛の3人のうち、誰とお付き合いしたいですか？

「白草一択です。こういう初見の難易度が高い人が好きなんです。特に白草は最初のハードルを越えてしまうと、とても一途で人間味のある子なので、こういう子と一緒にいたいですね。いいお嫁さんになってくれそうなのと、対等にギブ＆テイクができそうな雰囲気があるのもいいですね。クロだとちょっと尻に敷かれそうだなと思いますし、モモはちょっと圧が強いし、人気女優さんなので周囲の目もあるだろうし...私はシロ一択です！」

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「原作小説やコミカライズとは、また少し違った雰囲気でのアニメになるかなと予想していたのですが、原作で皆さんが思い描いていた動くシロやクロやモモ、頭の中で流していた声やBGMよりも、少しポップな感じのアニメになっているのではと思います。そんな彼女たちが繰り広げる、かわいらしいキャットファイトを楽しんでいただけたら幸いです」

文＝中村実香　撮影＝永田正雄

この記事の全ての画像を見る