人気アニメ作品の最新情報や、豪華アーティスト陣によるライブを無料配信するアニプレックス主催のオンラインイベント「Aniplex Online Fest 2021」が7月4日に開催された。今回は、配信された数あるプログラムの中から「『魔法少女まどか☆マギカ』10年の軌跡」をレポート。2011年1月の放送開始から今年で10周年を迎え、4月25日に全世界同時配信で行われたオンラインイベント「『魔法少女まどか☆マギカ』Anniversary Stage」では、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の制作も発表されるなど、大きな動きを見せる同作と、その外伝となる「マギアレコード」について、縁の深いキャストやコメンテーター、プロデューサーとともに「これまでとこれからの10年」を深堀りした。
スタジオには、MCの松澤千晶、プロデューサーの石川達也、「魔法少女まどか☆マギカ」からは、鹿目まどか役の悠木碧、美樹さやか役の喜多村英梨、「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」からは、環いろは役の麻倉もも、七海やちよ役の雨宮天の声優陣、そしてアニメ評論家の藤津亮太、ゲームプロデューサーの外山祐介が集まり、「魔法少女まどか☆マギカ」の歴史を振り返った。監督・新房昭之、脚本・虚淵玄、キャラクター原案・蒼樹うめ、音楽・梶浦由記、アニメーション制作・シャフトによって生み出されたTVアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」は、誰も予想ができない衝撃の展開の数々、アーティスティックな世界観などが話題を呼び、アニメファンだけでなく一般層の視聴者も取り込み、一躍社会現象となった。
10年を振り返っての気持ちを聞かれた悠木は「当時のことを思い出すと、まどかを演じるので本当にいっぱいいっぱいでした。10年経つと逆に幸せな記憶がいっぱいあって、その10年ずっと応援してくれているファンの皆さんがいらっしゃるし、キャストの皆さんともどんどん仲良くなるし。まどかを演じさせてもらったことで、出会えたものが本当にたくさんあるなって、すごく思います」と語った。喜多村も魔法少女がたどる悲しい運命を体現する、さやかを演じたことについて「正直、1話から3話までは、まどかの親友ではあるんですけど、どこかサブ(キャラクター)という気持ちが強くて。まさか、自分にもお当番回があるとは考えていなかったです。当時、こんなに壮絶な種明かしの第2次ターニングポイントみたいな部分を担えるとは思っていなかったので、緊張感と喜びがせめぎ合った中で、アフレコに臨んでいたことを思い出しました」と当時の心境を告白した。
さらに、同作のスタッフ陣が手掛けたスマホゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」が2017年8月より配信スタートし、同ゲームが原作のTVアニメ「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」が2020年に放送開始されたことに触れた。
麻倉は「ゲームを軸に物語が進んでいっていたんですけど、アニメオリジナルの要素も含まれていて。黒江というキャラクターが1話に出てきたんですけど、それ以降、全く出てこなかったんですよ。でも、第1シーズンの最後でちょっと姿を現して『えっ、どういうこと?』というところで物語が終わっているので、第2シーズンではそれが何なのか、(黒江が)どういう子なのかがきっと分かると思うので、楽しみにしていただけたら嬉しいです」と見どころを語った。一方、雨宮は「アニメ化して初めて知る、やちよの心情も『やっぱりこうだったのかな』という気持ちも生まれてきたりもして、改めてキャラクターについて考える機会にもなりました」と、アニメ化をきっかけにキャラクターと向き合う時間が増えたこと明かした。
そして、「魔法少女まどか☆マギカ」10周年記念プロジェクトとして、制作が決定している『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』について、悠木は「自分たちが紡いできたものが一歩進む瞬間に、また立ち会えることがとっても嬉しかったですし、ちょっと怖い」と素直な心境を打ち明けた。最後は、「今日は皆さんから『まどか☆マギカ』『マギアレコード』の話を伺えて、めちゃくちゃ楽しかったです」と悠木が笑顔で感想を述べて、新劇場版については「楽しみにしていてください。きっとワクワクしていただける内容になっていると思います!」とコメントして締めくくった。
文=中村実香
作品情報
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉
制作決定
<放送情報>
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-
放送日時:2021年8月1日(日) 22:30~ほか
※毎週(日) 22:30~ほか
チャンネル:アニメシアターX(AT-X)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
詳しくはこちら