岡本信彦の温かな声で伝える、ヒョウのかぞくの暮らしと成長

(c)Into Nature Productions

毎週木曜20時から、地球で暮らすさまざまな野生動物の生態に迫る、ナショナル ジオグラフィックの「ワイルドネイチャー」。厳しくも美しい大自然の中で暮らす多彩な動物たちの生態を、話題のアニメなどを中心に活躍している声優陣のナレーションと共に楽しむことができる人気の特集として知られている。

2021年12月からスタートした「ビッグ・キャット・マンス」では、ジャガー、ヒョウ、ウンピョウ、トラなど、世界中の美しく力強い大型ネコ科動物の能力や生態を大フィーチャー。人間による環境汚染など、彼らが直面している問題にも触れていくなど、世界中に生息するネコ科動物への関心を高めるための長期特別編成も、3月でいよいよフィナーレを迎える。

3月3日(木)に日本初放送となる「ビッグ・キャット:ヒョウのかぞく」でナレーションを務めるのは「青の祓魔師」の奥村燐役や、「僕のヒーローアカデミア」の爆豪勝己役などで知られる人気声優・岡本信彦だ。聞き心地のよい柔らかな地声の持ち主で、「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」のデイル・レキ役では、その優しい声とキャラクターの愛情深さが絶妙にマッチした演技を披露。その一方で、「鬼滅の刃」の不死川玄弥役や「とある魔術の禁書目録」の一方通行役のように"心の奥に優しさを秘めた粗暴な熱血漢"という複雑な性格の少年を見事に表現し、多くのファンを魅了し続けている。

(c)Into Nature Productions

そんな岡本がナビゲーターを務めるのが、アフリカはザンビアにあるルアングワ渓谷で暮らすメスのヒョウ、オリンバとその子どもたちに迫ったドキュメンタリー。豊かな水を湛えたルアングワ川に沿ってサバンナと疎林が広がるこの土地は、野生動物の楽園だ。ここに暮らすオリンバは、優れたハンターであり、献身的な母親だ。娘との悲しい別れなど、さまざまな出来事を乗り越えた彼女だったが、愛息・マクンビの成長とともに、母子の関係に変化が生じていく...。

岡本のナレーションは、地声より少し低めながらもナチュラルなトーンでオリンバの物語に寄り添っていく。オリンバが草食動物のアンテロープを狩るシーンでも、そのゆったりとした語り口は変わることなく、人の目からは残酷にみえる弱肉強食の世界も、彼ら野生動物にとっては日常の1コマにしか過ぎないことを見事に表現していく。そんな岡本の淡々としたナレーションも、オリンバの2匹の子どもたちが姿を現した頃から、少しずつ温かさを帯び、彼女が優しく子どもたちの首をくわえ、新しい家へ引っ越しをするシーンでは、岡本の声にも優しさがにじむ。その直後、接近してきたハイエナにオリンバが警戒する場面になった瞬間での緊迫感溢れるナレーションへの見事な感情の切り替えは、見事のひとことだ。

広大な自然の中で繰り広げられる、美しくも時に残酷な野生のドラマ。空撮やスローモーションなどを駆使し、迫力に満ちた映像で描き出すオリンバの物語を、岡本の声と共に見届けて欲しい。

文=中村実香

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放送情報

ビッグ・キャット:ヒョウのかぞく
放送日時:2020年3月5日(土)7:00~、3月7日(月)10:00~ほか
チャンネル:ナショナル ジオグラフィック
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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