アクションもかっこいい！清野菜名の「今日俺」理子役をプレイバック

当時のツッパリファッションのコスプレが流行るほどの社会現象を巻き起こした"今日俺"。ドラマに続き、映画『今日から俺は!!劇場版』も大ヒットとなったのは記憶に新しいが、シリーズに癒しと笑いを提供しているのが2組のカップルのコミカルな演技だ。

"どんな手を使っても勝てばいい"が信条の主人公・三橋貴志(賀来賢人)＆武道家のひとり娘で清純派にしてめっぽう強い赤坂理子(清野菜名)、そして"曲がった奴には絶対負けない"が信条の熱い男・伊藤真司(伊藤健太郎)＆どこからどう見てもスケバンなのに伊藤の前では速攻でぶりっ子に変身する早川京子(橋本環奈)。共通しているのはなんだかんだ言いながら三橋も伊藤も女子の尻に敷かれていることだろうか？

自由奔放で神出鬼没の三橋を唯一叱れる存在、理子を演じた清野菜名のアクションシーンやキュートさも見どころのひとつだ。現在、ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」で坂口健太郎と共演している清野の"今日俺"劇場版のかわいくてかっこいい場面をピックアップしてみたい。

■三橋の耳を引っ張って実家に拉致する場面が笑えてかわいい

三橋、伊藤の通う軟葉高校のライバル校である開久高校に隣町の北根壊高校のツッパリ軍団が間借りすることになったのが劇場版のトラブルの発端。北根壊高校のツートップが売りつける5,000円のキーホルダーを買わなかったことでイジメの標的にされた森川悟(泉澤祐希)を守るべく、立ち上がったのは従姉妹でスケバンの森川涼子(山本舞香)。とばっちりから三橋と今井勝俊(仲野太賀)は竹刀を持った涼子に襲撃されることになる。

その仕返しをしようとする2人を理子は"女の子1人に寄ってたかって"と一喝し、三橋の耳をひっぱって実家に拉致。武道家の父親を前にお膳で向かい合って黙々とお茶を飲み、無言の圧をかけるシーンはじわじわくる面白さだ。

恋人未満の関係の2人だが、"三ちゃんは悪者だけど、弱い者イジメだけはしない"と言いきる場面からは理子の愛情と信頼感が伝わってくる。清純さと内に秘めた意志の強さのギャップが魅力の役は清野のハマり役。三ちゃんを心配する表情もかわいい。

■決闘シーンでは飛び蹴りも。強すぎる理子から目が離せない

ツッパリから足を洗った開久高校のツートップ、片桐智司(鈴木伸之)と相良猛(磯村勇斗)が、仲間たちがやられているのを見ていられずに参戦し、大乱闘を繰り広げるシーンでは三橋、伊藤はもちろん、汚いやり口を許せない理子も突入。紅一点、キレッキレの技で次々に相手を倒すシーンに「カッコいい」という声が相次いだ。

決闘前に嫌な予感を感じた父親に道場でそれとなく注意をされるも逆らうでもなく、感情的になるでもなく、何も言わずに仲間のために現場に駆けつけてしまうのも理子のかっこいいところ。清野の、アクション女優としての側面がたっぷり楽しめる。

文＝山本弘子

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