二宮和也吉永小百合が親子役を好演!原爆でこの世を去った青年の心情が痛いほど伝わる映画「母と暮せば」

「母と暮せば」(衛星劇場)
「母と暮せば」(衛星劇場)

1999年にアイドルグループ「嵐」のメンバーとしてデビューし、現在では俳優としても高い評価を得ている二宮和也。二宮が出演した多くの作品の中でも、特に強く印象に残るのが第二次世界大戦に関係した作品だ。

クリント・イーストウッドが監督を務めた2006年公開の映画「硫黄島からの手紙」では、ハリウッドデビューを果たすと同時にその演技力の高さが話題となった。2022年公開の主演映画「ラーゲリより愛を込めて」でも、その表現力で共演者のことまで感動させたという。

そして、その中の1つとして忘れてはならないのが、2015年公開の映画「母と暮せば」。本作は作家・井上ひさしの構想を山田洋次監督が映画として完成させたもので、原爆投下後の長崎を舞台とした物語だ。

親子を演じる吉永小百合と二宮和也
親子を演じる吉永小百合と二宮和也

(C)2015「母と暮せば」製作委員会

二宮が演じる医学生・福原浩二は、原爆が投下された時、爆心地に近い長崎医科大学にいた。同校では原爆の熱と爆風によって900人近い者が命を落とし、浩二もその中の1人だった。吉永小百合が演じる母・伸子は浩二の死を受け入れられずにいたが、原爆投下から3年後のある日、突然、浩二が伸子の前にひょっこり現れ、幸せだが不思議な時間を過ごすことになる。

浩二は活発で感情豊かな青年で、生前も、死後にひょっこり現れてからも、伸子の前でよく笑い、よく話す。初めて姿を現した時は、少し寂しげだが、優しくて、懐かしそうな眼差しで伸子を見つめる。浩二の気配に気づいた伸子に「僕だよ」と語りかける時の表情は、あどけなく、また親しげで、まるで本当の息子のようだ。

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放送情報

母と暮せば
放送日時:2023年9月7日(木)18:15~、2023年9月29日(金)8:30~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

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