(C)2022 映画「そして僕は途方に暮れる」製作委員会
また、舞台版に続き続投した恋人役の前田敦子と親友役の中尾明慶も、抑えきれない裕一への怒りを抱きつつ、それでも彼のことを心配してしまう等身大の人物を好演。そしてとりわけニヤリとさせられるのが、裕一の父親・浩二の存在だ。
舞台版では板尾創路が演じていた父親役だが、映画版では豊川悦司が演じ、裕一そっくりのクズ男ぶりを炸裂させている。色気あふれるダンディズムを封印し、汚れに汚れたおじさんとなった豊川の演技は、胸が躍るほど新鮮だ。
エンディング曲となるのは、大澤誉志幸による大ヒット曲「そして僕は途方に暮れる」。切なくも優しい歌声が、逃げ続ける男・裕一にそっと寄り添う。裕一の旅路を見届け、この曲を聴いていると「自分だって逃げたことがある」「あの時って、逃げていたよな」と裕一に共感したくなってくる。そんな不思議な力を持った作品だ。
文=成田おり枝









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