高島礼子の女優としての力量を痛感するドラマ「御宿かわせみ」

「御宿かわせみ」(ファミリー劇場)
「御宿かわせみ」(ファミリー劇場)

平岩弓枝のロングセラー小説「御宿かわせみ」は、江戸の小さな旅籠「かわせみ」を舞台に、旅籠を営む女主人・るいと、その恋人で与力の息子・東吾が仲間たちとともに事件を解決していく人情捕物帳である。1973年から連載がスタートし、2005年まで出版社を変えながら30年余りにわたって書き続けられた作品だ。1973年に若尾文子主演でドラマ化されたのを皮切りに、度々映像化されている。なかでも有名なのは、NHKで放送された、真野響子が主演した作品だろう。1981年の初回放送から、第2シリーズ終了の1983年まで計47回も製作され、真野の当たり役となった。東吾を演じた小野寺昭と共に、「かわせみ」ファンには2人のイメージがすっかり定着したはずだ。

 着物姿で「かわせみ」の女主人・るいを演じた高島礼子
着物姿で「かわせみ」の女主人・るいを演じた高島礼子

だが、2003年4月に20年の時を経て「御宿かわせみ」が復活した。NHK金曜時代劇として、主人公のるいを演じたのは高島礼子である。相手役の東吾には、中村橋之助(現・芝翫)が起用された。20年ぶりとはいえ、前シリーズや原作小説のるいに思い入れのあるファンも多かったはず。スタッフはもちろん、高島にも相当なプレッシャーがあったと思われる。しかし、高島は、もともと原作小説の大ファンだったということで、キャスティングされる以前から「るい」という女性像が自分のなかでできていたとのこと。そのため、過去の作品を意識することなく、スムーズに撮影に臨めたと語っている。

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放送情報【スカパー!】

御宿かわせみ (高島礼子版) #1
放送日時:1月4日(木)12:00~
放送チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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