阿部寛が悪党役にまぶしたひとつまみの"愛らしさ"から、俳優としての唯一無二の魅力を発見できる作品「悪党図鑑1」

「悪党図鑑1」(衛星劇場)
「悪党図鑑1」(衛星劇場)

今や癖のある役を演じさせたら右に出る者はいないと言っても過言ではないほどに、さまざまな"クセ強キャラ"を圧倒的な存在感で表現する俳優・阿部寛。彼が演じてきた数々の役はどれも印象的で、観る者に圧倒的なインパクトを残す演技が彼の持ち味だが、そんな印象深い役の中でも、ドラマ「新参者」(2010、2011、2014年、TBS系)シリーズの加賀恭一郎や、ドラマ「VIVANT」(2023年、TBS系) の野崎守などは特にパンチの効いた役がアウトロー感のある役ではないだろうか。

それは、阿部が不遇の時代から一筋の光を掴んだからに他ならない。元々、阿部は男性ファッション誌「メンズノンノ」のカリスマモデルとして人気を博し、映画「はいからさんが通る」(1987年)で俳優デビューする。だが、(今でこそ当たり前だが)ファッションモデル出身という肩書きと顔立ち、背が高過ぎるために女性とのツーショットが撮りにくいなどの理由で、演技の仕事が激減し、不遇の時代を迎える。

そんな中、映画「凶銃ルガーP08」(1994年)で人格が劇的に変貌する主人公を演じ、日本映画プロフェッショナル大賞特別賞を受賞。これをきっかけに転換期を迎える。アウトロー感をにじませる役に活路を見出し、顔立ちや背の高さといった俳優としてのデメリットを克服した阿部は、その後さまざまな役を演じて再ブレイクを果たすのだが、そんな転換期の阿部が混じりっけなしのアウトロー感満載の主人公を演じた作品がVシネマ「悪党図鑑」(1994年)だ。

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放送情報【スカパー!】

悪党図鑑1
放送日時:4月9日(火)03:30~
放送チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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