甲斐翔真が韓国ミュージカルを学ぶ!加藤和樹真彩希帆と語った熱いミュージカル愛

後編最初のインタビューは、小劇場でオリジナルミュージカルをプロデュースし続け、マーケティングの天才とも言われている、ネオプロダクションのイ・ホンジェ代表。イ・ホンジェ代表も、作品と人材の成長の為には時間とお金が必要不可欠だと語る。そして同時に、お客さんに舞台を好きになってもらう、また舞台を観に来てもらう為の努力と戦略を忘れない。

次にインタビューしたのは、韓国のミュージカル界で活動している日本出身の俳優、ルミーナ。彼女からは現在の韓国のミュージカル事情を聞く。異国で挑戦することは困難もあると思うが、俳優生活についてにこやかにそして堂々と話す様子から、韓国ミュージカルへの挑戦が、大変でも楽しく充実したものであると窺える。唯一通訳を介さずインタビューをしたからか、自由に伸び伸び話しよく笑う甲斐の一面が見られる。話に出たように、いつか二人が共演する姿を見られますようにと密かに願う。

そして、作曲家のイ・ソンジュンからは、自分以外の作曲家への感謝と尊敬の想い、自分を向上させ続ける為の謙虚さと直向きさが伝わる。作曲する大変さや困難ではなく、音楽とミュージカルへの深い愛を言葉の隅々から汲み取ることができる。言葉を選びながら穏やかに丁寧に話す姿からは、あの壮大且つ繊細な音楽を創る姿は想像ができない。もっと話を聞いていたいと思ってしまう。

最後のインタビューは、2020年の甲斐のミュージカルデビュー作『デスノート THE MUSICAL』で共演した俳優のパク・ヘナ。甲斐よりも年齢も芸歴も先輩だが、話す内容や掛ける言葉はどこまでも優しく心遣いと愛に溢れている。ミュージカルを目指す人たちに向けての話は、ミュージカルと関係なく心に響き、深く胸を打たれる。当然かもしれないが、主演を務めてきた人にも上手くいかず耐える時期がある。だからこそ失敗を恐れず、努力を積み重ねてきた人の言葉は重く、厳しく、真に迫るのだ。

ミュージカルが文化芸術のひとつとして認識されていること、ミュージカルをより多くの人に観てもらう為の努力を惜しまないこと、ミュージカルの規模に関わらず俳優もクリエイターもお互いを尊敬し尊重し、不断の努力を重ねてミュージカルを創り、共により良いミュージカル界を築こうとしていることがどのインタビューからも伝わってきて感動せざるを得ない。ミュージカルはショービジネスではあるけれど、それ以上に、文化であり、芸術であり、人の心を動かす物語なのだと再認識する、ミュージカル好きによる、ミュージカル愛に満ちた番組、それが『World Musical Show Times』である。

文=保科由里子

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放送情報【スカパー!】

World Musical Show Times ~韓国ミュージカル特集~
放送日時:2024年8月11日(日) 【前編】21:30~/【後編】22:30~
チャンネル:日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
※SPOOXでの配信は終了いたしました

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