
吉永小百合と二宮和也を主演に迎え、名匠・山田洋次監督が製作した映画でも広く知られる「母と暮せば」。"ヒロシマ"が舞台の戯曲「父と暮せば」(1994年初演)を生み、その対になる作品を残す...という劇作家・井上ひさしの構想を受け継ぎ、現・こまつ座代表の井上麻矢が企画し、山田洋次監督がメガホンをとった"ナガサキ"の物語だ。
2018年には山田監督の監修、栗山民也の演出のもと、こまつ座公演「母と暮せば」として初演。2021年の再演、2024年の再々演と、同じキャストやスタッフが集結して繰り返し上演されている。

撮影:宮川舞子
井上ひさしが「生涯をかけて書かなければいけない題材」としていた"ヒロシマ""オキナワ""ナガサキ"の「戦後"命"の三部作」。「母と暮せば」は長崎で被爆した母・伸子の前に、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二が亡霊となって現れるという物語で、映画版にオリジナルの要素も加えた舞台版では、伸子役を富田靖子、浩二役を松下洸平が演じている。
■【インタビュー】富田靖子と松下洸平が追求する「母と息子のリアリティ」...3度目の共演となった名作舞台「母と暮せば」の裏話から透けてみえる、互いへの格別な信頼関係

撮影:福岡諒祠

撮影:福岡諒祠
息子を想う気持ちが痛いほど胸に沁みる富田の演技は、渾身の長ゼリフが圧巻だ。清らかさと少女っぽさを宿した母親像を見せつつ、辛い胸の内を明かすシーンは鬼気迫る表情と説得力のある語り口に引き込まれる。
放送情報【スカパー!】
こまつ座「母と暮せば」
2018年版
放送日時:2024年12月29日(日)14:30~
2021年版
放送日時:2024年12月29日(日)16:00~
2024年版
放送日時:2024年12月29日(日)17:30~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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