
三山凌輝と久保史緒里(乃木坂46)のW主演を務める映画『誰よりもつよく抱きしめて』が2025年2月7日(金)に公開される。
『ミッドナイトスワン』『サイレントラブ』などの内田英治が監督を務めた同作は、強迫性障害によって、愛する人を抱きしめることができずに苦しみながらも、お互いの愛を確かめ合うラブストーリー。久保が演じるのは、恋人の良城に触れてもらえずに、繊細に揺れ動く自分の気持ちに悩む書店員の女性・桐本月菜。触れたくても触れられない恋人との関係性に久保はどうアプローチしたのか。作品を通して感じたことや主演の三山との関係、他者とのコミュニケーションで意識していることなどを聞いた。

――最初に台本をご覧になっていかがですか?
「強迫性障害というテーマを中心にしながらも、愛情を描いている点が、実はありそうでなかった作品だなと感じました。初めて読ませていただいた時には、登場人物である月菜の目線で読んだので、ただただ苦しいという印象が残りました。最初は、どうしても自分事として月菜の感情に共感しながら読んでいたのですが、誰の視点で読んでも苦しさが伝わってくるんです。人間のあまり表に出さないような感情のぶつかり合いが、この作品では非常に丁寧に描かれているなと感じました」
――本作には絵本もたくさん登場しますが、久保さんは元々絵本がお好きだったそうですね
「そうなんです。小さい頃に両親が絵本をたくさん買ってくれて、私自身も絵本が大好きでしたね。特に、せなけいこさんの作品が大好きで、いつも読んでいました。あとは『ともだちや』シリーズという本も全巻家に揃っていたので、何度も繰り返し読んでいました。絵本は昔からとても縁が深い存在だったので、今回月菜が働いている児童書専門店の『夢の扉』での撮影が楽しみでした」
――新たに気になった本はありましたか?
「今回お世話になったお店が仕掛け絵本を取り扱っているお店で、大人にも響くような素敵な絵本がたくさんあったんです。その中でも特に印象に残ったのが、1本の木が年月を経て風化していく姿を描いた仕掛け絵本でした。とても素敵で、その場にいたみんなからも人気があって、いろんな方が購入していました(笑)」
――良城の『空を知らないモジャ』という作品も登場します
「『空を知らないモジャ』はこの作品の中で重要なキーとなる存在でもありますし、良くんの繊細さを象徴している1冊でもあるんです。その絵本を通じて、月菜が良くんのことを『素敵だな』と感じる、その感性がとても理解できるというか、月菜の視点から見る良くんの人間像がより鮮明に伝わってきました。この絵本が、良くんの魅力や人間性を映し出す、とても素敵な役割を果たしていると感じましたね」
映画情報
映画『誰よりもつよく抱きしめて』
2025年2月7日(金)全国公開
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