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乃木坂46・久保史緒里×平祐奈が語る、阪元監督の現場で生まれたアドリブ表現 初共演となったお互いの印象も

俳優

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〈先輩〉鯨井ルカを演じる平祐奈
〈先輩〉鯨井ルカを演じる平祐奈

(C)石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

――本作にはインディーズバンド・ピートモスのヴォーカルとしてルカが登場しますが、彼女の存在が入巣をはじめ多くのファンの心を動かしたように、お二人がこれまでの人生の中で心を動かされた音楽を教えてください

久保「wacciさんの『大丈夫』です。曲に出会ったのは、中学時代の部活をしていた頃でした。当時は、学生らしい悩みやしんどい時期があって......。それまで私は『大丈夫?』って聞かれるのがすごく苦手で、『大丈夫』という言葉自体があまり好きではなかったんです。でも、この曲を聴いたことで、その言葉の温かさに気づくことができました。それから10年経った今でも、落ち込んだ時には必ず聴く大切な曲ですし、仕事で辛いことがあった時も、『大丈夫』を聴いて思いっきり泣いて、気持ちを整理してからまた前を向く。そんなふうに、私にとってはまるで"心の薬"のような存在ですね」

「私はですね、さだまさしさんの『いのちの理由』です。さだまさしさんの歌声や雰囲気って、もうどの曲を聴いても心に沁みるんですけど、特にこの『命の理由』は、私にとってすごく大切な曲なんです。初めて舞台『奇跡の人』でヘレン・ケラー役をやらせていただいたとき、三重苦というとても難しい役をいただいて、毎日が無我夢中で、本当にどうしたらいいんだろうって悩みながら過ごしていました。そんな日々の中で、準備をしながらずっと流していたのがこの曲でした。"みんな生まれてきただけで意味がある"とか、"今のあなたでいいんだよ"というメッセージが、本当に心に響いて。これは私自身にも、そしてヘレン・ケラーにも届く言葉なんじゃないかって思ったんです。この映画にも通じるものがありますけど、"そのままの自分で大丈夫"って思わせてくれる勇気をもらえる曲ですね。さだまさしさんの曲は、何かあるたびに聴いて自分を励ましています」

――入巣とルカのようにお二人が一緒に暮らすとしたらどんな生活になりそうですか?

「いっぱい想像したよね」

久保「何回も想像した」

「絶対に私たち、うまくいくんですよ」

久保「結論から言うと、うまくいくんです(笑)。うちによく遊びに来てくれるんですけど、なんかもうモデルルーム見学してるのかなってぐらい、私の家の家具をひとつひとつチェックして、『これどこの?』って聞いてくるんですよ(笑)」

「好みが一緒なんですよ。私がめちゃくちゃ欲しいと思ってた絨毯があって、お気に入りでずっと携帯の中に保存してたんですよ。でもネット販売だから、お店まで見に行くのもめんどくさいなって思ってたんです。そしたら、しーちゃん家に行ったらあったんですよ。だからもう、その場ですぐポチっとして、おそろいにしました(笑)」

久保「そしたら今度はゴミ箱もお揃いにしたいって言い出して」

「テーブルもおそろだよね。なんか好きな木の種類とかが似てるんです」

――絨毯が被るってなかなかないですよね

久保「いや、びっくりした」

「あれはすごいよね」

――役割的にはどんな感じになりそうですか?

「絶対決めないよね。決めないでうまく過ごせそう」

久保「そう思う。お互い家事はできる方だと思うので、私たちはいいバランスになりそうです(笑)。料理も同じぐらい多分やるし、掃除もやるし」

――一緒に暮らしてるお二人を見てみたいなと思いました(笑)

久保「どうなるんだろうね。でも、ほんとに入巣とルカみたいになりそう。お互い各々のことやって、興味あったら集ってみたいな」

――いいですよね。入巣とルカの関係性って

「確かに! 憧れでもありますよね」

大学の女子寮で同じ部屋に住む2人を演じる久保史緒里と平祐奈
大学の女子寮で同じ部屋に住む2人を演じる久保史緒里と平祐奈

(C)石黒正数・徳間書店/映画『ネムルバカ』製作委員会

――最後に映画を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします

久保「年代を問わずさまざまな人物が登場するんですけど、全員がどこかしらで通ったことのある道を描いている作品だと思うんです。例えば、入巣を通ってルカへ行く人もいれば、ルカを通って入巣へ行く人もいる。だからこそ、本当に年代を問わず、いろんな方に観ていただきたい作品ですし、大学生という限られた時間の中での青春でもありますが、音楽的な要素もすごく詰まっていて、ライブシーンなんかは本当に素敵なので、ぜひ劇場で体感してほしいです」

「阪元監督はこの映画をコメディとおっしゃっているんですが、実際にクスッと笑えるシーンが意外と多くて。なので、仕事帰りに疲れたなって思いながらふらっと劇場に立ち寄って、何も考えずにボーっと観ていただきたいです。でも、最後にはそれぞれの受け取り方がきっと違うと思うので、みなさんにとっての答えを見つけに来てもらえたら嬉しいなと思います」

取材・文=川崎龍也

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映画情報

映画『ネムルバカ』
新宿ピカデリーほか全国公開中

詳しくは
こちら

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