ミステリー作家・横山秀夫の小説を実写化し、2009年に「第一章」が放送されたドラマ「臨場」シリーズ。主人公の検視官・倉石義男が遺体の傷や状態、現場の遺留品などから事件を読み取り、自殺、他殺といった死の原因はもちろん、亡くなった人の想いまでも明らかにしていくという内容で、今も多くの視聴者に支持されている。
2009年の「第一章」に続き、翌年には第2作「続章」が放送され、2012年には「劇場版」も公開された。中でも「続章」は、平均視聴率が同時期の民放連ドラでトップの数字を記録したほどだ。
(C) 2010 横山秀夫/光文社・東映
シリーズを通して、主人公の倉石役は内野聖陽が務めた。型破りだが、鋭い観察眼と洞察力で事件を解決に導く姿を、印象深く、かつ魅力的に演じている。ここではドラマ「臨場 続章」での内野の演技について見ていきたい。
■冒頭から個性が爆発!内野聖陽の演技の幅広さに引き込まれる
(C) 2010 横山秀夫/光文社・東映
内野が演じる倉石は、第1話の登場シーンからして型破りだ。公園で警官の遺体が見つかり捜査が始まっていたところへ、黒いジャケットを着て、手に持ったキュウリをかじりながら笑顔で現れる。まるで場違いな雰囲気だ。
だが、遺体を目にした直後に様子が変わる。被害者はかつて倉石を指導した男で、遺体に向かって手を合わせ、顔を上げた時には、瞳に涙が滲んでいる。「第一章」を見ていない視聴者にも、倉石の個性的な言動と被害者への真摯な想いがすぐに理解できる秀逸な冒頭と言える。それが強い印象を与えるシーンとなっているのも、内野の演技力があってこそだろう。











