(C)フジテレビジョン
舞台は、手口が複雑化する凶悪犯罪をプロファイリングや科学捜査を駆使して対処するためという建前で、警視庁捜査第一課に設置された「特別犯罪対策室」。室長に就任したアメリカ帰りの刑事・大澤絵里子(天海)は意気揚々と対策室に向かうものの、そこに集まったのは、各部署で不要な人材だと判断された問題児ばかり。部下たちの短所には目をつぶりながら、それぞれのスキルを活かして難事件を解決していく、というストーリー。
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1stシーズンでは特別犯罪対策室の発足から、数々の事件を経てチームワークが築かれていく過程が描かれた。頭の切れるボス・絵里子を中心に、毎話登場する緻密な事件を解き明かす痛快さはもちろん、問題児揃いだった対策室の面々が次第に成長していく姿も観る者の胸を熱くさせた。2ndシーズンでは新たなキャストも加わり、バラバラとなっていた対策室のメンバーが再集結。またも次々と起こる事件に立ち向かっていくさまや、1stシーズンにも登場したとあるテロ組織を巡る事件の真相も描かれた。
同シリーズで戸田が演じているのは、科捜研から異動して特別犯罪対策室の一員となった木元真実。極度に朝が弱く寝坊を繰り返したり、人に対して無関心で協調性が無かったりと、社会性に難があることが理由で対策室に来ることとなった真実だが、科学が好きで科捜研での仕事に誇りを持っていたがゆえに、異動には納得していない。さらには学生時代に変わり者扱いされていじめられていた過去もあり、当初は誰のことも信用できずに心を閉ざしている様子。感情のこもっていない瞳で、ボソボソと小さな声で話すなど、真実は一目でわかるほど個性的なキャラクターなのだが、戸田はその個性を前面に押し出しながらも、ナチュラルな佇まいで真実を演じている。
そして、そんな真実も1stシーズンで起こったある事件を機に、刑事としての自覚が芽生え、対策室のメンバーにも次第に心を開いていくように。いつしか絵里子のことも"ボス"と呼んで慕うようになり、1人の刑事として大きな成長を遂げていく。そんな真実の変化を、戸田は細やかな演技でしっかりと表現した。
2ndシーズンでは、真実はある失態の責任をとる形で新島署勤務となっているところからスタート。対策室の所属ではないため前作と比べると出番こそ多くはないものの、再始動した対策室が最初に挑む事件では助っ人として駆け付けたり、シーズン後半では再び対策室のメンバーとともに奔走したりと、さらなる頼もしい姿を見せてくれる。熱意が宿ったまっすぐな瞳や、困難な局面に自ら立ち向かう勇姿は当初の真実とは見違えるほどで、きっと前作での経験のみならず、2年間の新島署勤務の中でも彼女が数々の成長を遂げたのであろうことを感じさせられる。
シリーズを通して、1人の若手刑事が着実に成長を遂げていく姿を、繊細な演技で映し出した戸田。主演の天海を始め、竹野内豊や玉山鉄二ら名だたる俳優陣が一堂に会した中でも、負けじと存在感を放っていた若き日の演技を、今改めて楽しんでいただきたい一作だ。
文=HOMINIS編集部











