高橋一生「グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜」はなぜ印象に残る?"静の演技"で魅せる芝居の真価

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「グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜」(テレ朝チャンネル1)
「グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜」(テレ朝チャンネル1)

4月期の「リボーン ~最後のヒーロー」で主演を務め、IT企業の敏腕社長が転落事故をきっかけに下町のクリーニング店の息子に転生する、というファンタジックな設定のもと、1人2役に挑んでいる俳優・高橋一生。巧みな演じ分けが早くも話題となり、第1話から散りばめられた伏線に考察も広がっている。

2015年のドラマ「民王」で注目を集めて以降、「シン・ゴジラ」(2016年)や「カルテット」「おんな城主 直虎」(2017年)、「凪のお暇」(2019年)などを経て、確かな演技力で俳優としての地位を確立した高橋。その後は数々の作品で主演を務め、"憑依型"と称されることもある芝居で、柔和な役から重厚な役どころまで幅広い役を演じてきた。近年では、荒木飛呂彦の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する人気キャラを主人公に据えた「岸辺露伴」シリーズの実写などでも人気を博している。

そんな高橋の演技力は、主演作はもちろんだが、助演でも真価を発揮する。今回は高橋の助演が光る作品の1つとして、2016年7月期に放送された「グ・ラ・メ!〜総理の料理番〜」を挙げたい。

低迷する支持率に悩む内閣総理大臣・阿藤一郎(小日向文世)と総理大臣秘書官の古賀征二(滝藤賢一)。彼らは現状を打破するため、大宰相と呼ばれた吉田茂総理の時代以来、約70年ぶりに"食の外交官"と呼ばれることもある"総理任命の官邸料理人"を復活させようと考えていた。そんな中、会食で訪れた料亭で仲居として働く一木くるみ(剛力彩芽)と出会う。そこで出された1つの料理をきっかけに、くるみに料理人としての才を見出した古賀。仲居として働いていたくるみが本来は料理人だということを知って、古賀は彼女を総理大臣の料理番にスカウトする。こうしてくるみは官邸に入り、国家レベルのゲストたちに料理を振る舞っていくことに。そこにはくるみに敵意をむき出しにする官邸大食堂の料理長・清沢晴樹(高橋)とその部下たちや、一筋縄ではいかぬゲストたちが待ち受けているのだった...。

■プロの静けさを体現した高橋一生の演技が、主人公のドラマティックな活躍を際立たせる

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