オダギリジョー樹木希林の間に漂うのは、リアルな親子の空気――リリー・フランキーの自伝小説を名演で映像化した「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」

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オダギリジョーと樹木希林の共演で、親子の絆を描く感動作
オダギリジョーと樹木希林の共演で、親子の絆を描く感動作

(C)2007「東京タワー o.b.t.o」製作委員会

リリー・フランキーが亡き母親への想いを綴りベストセラーを記録した同名自伝小説を松尾スズキが脚色し、「さよなら、クロ」の松岡錠司監督が映画化した同作。第31回日本アカデミー賞で14部門にノミネートされ、作品賞など主要5部門に輝くなど、高い評価を受けた感動作だ。

そんな同作でオダギリが演じたのは、大人になってからのボク。オダギリは、一見淡々としているのだが内側には複雑な感情を抱え込んだ"ボク"という人物像を、繊細な演技で表現。オカンに対してもどこか照れくささがあるのか不器用に接しているが、その中でもしっかりとオカンを想っていることが、彼の演技から伝わってくる。

そして、樹木との抜群の相性も同作の大きな魅力。樹木演じるオカンは、少しおせっかいで、だけど優しく愛があるという、リアリティに溢れた等身大の母親。それを自然の佇まいで演じる樹木と、その隣で良い意味で演じすぎずナチュラルに存在するオダギリ。2人の間に漂う空気は、本物の親子のそれのように現実味を帯びている。

また、同作でメガホンをとった松岡監督は、オトンを演じた小林とタッグを組んだ「深夜食堂」シリーズ(2009年~)を手掛けたことでも知られる。その緻密に作り上げられた世界観は、多くの人から愛される大ヒット作に。今秋には約7年ぶりとなるシリーズ最新作の放送が決まっており、早くも期待が高まっている。

親子の絆と母親への思いを描いた温かな感動作を、「黒牢城」と「深夜食堂」、それぞれの話題作が控える今、ぜひ改めて見ていただきたい。

文=HOMINIS編集部

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