塩野瑛久の真価は繊細な人物表現にあり――大河ドラマと同年の出演作「無能の鷹」で見せた演技の振り幅
俳優
若手俳優の登竜門的作品でもあるスーパー戦隊シリーズの「獣電戦隊キョウリュウジャー」(2013~2014年放送)や、漫画原作の実写化で話題を集めた「来世ではちゃんとします」シリーズ(2020~2023年)など数々の作品で経験を積んできた俳優・塩野瑛久。2024年には大河ドラマ「光る君へ」で演じた一条天皇役で大きな注目を浴びたことも記憶に新しい。その後も「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(2025年)や「未来のムスコ」(2026年)などでメインキャストを務め、コミカルからシリアスまで振れる幅広い演技力で存在感を放っている。
2026年も7月期のドラマ「告白-25年目の秘密-」や映画「SAKAMOTO DAYS」「マジカル・シークレット・ツアー」など出演作の放送・公開が続き、今年も目覚ましい活躍が期待される。
そんな塩野の出演作の中で注目したいのが、大河ドラマで改めて注目を集めたのと同じ2024年に出演したドラマ「無能の鷹」だ。
(C)テレビ朝日・MMJ
緊張すると腹痛に襲われてしまうほど本番に弱く、就職活動で苦労していた鶸田道人(塩野瑛久)。ある日、後に勤めることになるITコンサルティング会社「TALON」の面接会場で、鶸田は同じく面接を受けに来ていた鷹野ツメ子(菜々緒)と出会う。一目で優秀だと印象付けるようなスマートな身のこなしと洗練された笑顔の鷹野には早速、人事の面々も一目を置いている様子で、鶸田も一瞬で彼女に引き付けられる。
翌年、なんとか「TALON」に新入社員として入社することができた鶸田は、面接会場で圧倒的な"できる人"オーラを放っていた鷹野とともに、営業部に配属された。しかし鷹野は見た目とは裏腹に絵に描いたような無能ぶりで、入社して3カ月が経っても資料のホチキス留めもまともにできず、社内ニートと化していた。一方の鶸田も契約が取れない日々が続き、挙句の果てには指導係の雉谷耕太(工藤阿須加)から"営業に向いていない"とはっきり言われる始末。慣れない社会人生活で落ち込む中、鶸田は営業部長・朱雀又一郎(高橋克実)が無能すぎる鷹野をクビにしようと密談している姿を、偶然にも目撃する。他人事には思えない鶸田は、ふと、鷹野と2人で営業に行くことを思いつく...。







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